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ファイティングガール!  作者: Jack…
大学二年

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これはコイバナ・・・じゃないよね?

リコです。


未だに巣鴨のマンションで三人生活を楽しんでいますが、Aチーム定着が見えてくると、寮に住んでないのが欠点になりつつあります・・・どうしよう。


まあ、相談してみるか。今日早いし・・・


           ・・・


「三人での夕食は久々ね、リコ。桃花も適当に外で食べてくること多いしねぇ・・・」


まあなあ、アタシも朝は早いし、夜も遅いしでみんなに迷惑掛けっぱなしだな・・・食事もほとんど二人に頼っているし・・・


「それは最初から聞いてたから。特にうるさいわけでもないし、迷惑とかはないよ。それに食事については桃花ね・・・正直、料理が上手で段取りもいいのは知ってたけど・・・ここまでとは思ってもみなかったわ」


そうだよな。朝もメシとおかず何品かは冷蔵庫に冷えてるから、チンするだけで食えるし・・・あれ、二人じゃなくて桃花だけで作ってたんだ?


「ほぼそうね。手伝いはするけど・・・桃花のスピードなら、調理は全部任せて、後片付け、掃除要員に徹したほうがいいわ」


ああ、分業制か。確かに合理的だな。


「あ、桃花、それで最後?」

「うん!!ももかんチキンの出来上がりだいっ!!熱いうちに食べよーー!!」


いつも(わり)いな。


「まーー、材料費は三等分より多めに出してもらってるし!料理の手際なんかは、数多くこなすことで速くなるから、練習って考えれば何の問題もないよ!!リコ!!」


アタシが一番食うから多めに出すのは当然だ。


「で、何か話あるんでしょ?リコ?」

「そうなの??楽しい話??」


いつもながら鋭いよな、リオンは・・・桃花、楽しいかどうかは別として、お金の話だから・・・食べながらでいいけど、まだ、お酒は飲まないよ。


私達は20歳を迎え、特に飲酒に傾倒する、というほどではないものの、多少、お酒を嗜むことが増えました。


桃花は芸術学部ということもあり?以前から、普通に飲んでたようですが、今は公式に飲めるようになった、と謎の喜び方をしています。


芸術学部だから、ってのはある意味偏見かもしれませんが・・・なんとなく分かりますよね?予想通りの明るい酔い方をします。


リオンは、多分ルール違反までして飲むことはしませんでしたが、案外飲めるクチのようです。


アタシは飲める飲めないでいえば、多少は飲めますが、普段は甘くないお酒を一缶だけです。遺伝的には父母とも飲めるクチなので飲めてしまうのかもしれません。

今じゃ体育会系の打ち上げでも未成年に飲ませない、は、徹底しているみたいで、店でやるときでも、寮でやるときでも、赤いストラップを首から下げさせられました。

つまり、20歳未満を識別するためのものです。


こいつらに飲ませたら、「不祥事」だよってマークだそうです。

体育会系に「不祥事」っていうキーワードは効きますからね。


なので、女バスではまだ、飲んでませんが前期終わりの大会からは赤ストラップは外れますので、どこまで飲めるかの限界を試させられるんでしょうね・・・


           ・・・


「リコ・・・黙ってたらわかんない。予想していることはあるけど?」

「え?流石リオン!!アタシは予想してないよ?」

「でも、感じるところない?」

「んんーーーーーーー・・・新座は江古田より遠い?」

「だよね。違う?リコ」


おっしゃる通りだよ。Aチームのメニューだと、正直、ここから通うのはキツい・・・


「お金は?寮は無料とか?」


いや、金額的には食費を入れてもこっちのほうが安いんだよ。通学定期まで入れると六ヶ月の月割でギリギリ高いかな・・・。

まあ、桃花の料理の費用をちゃんと支払ったらこっちがうんと高くなるんじゃないかな?


「アタシは好きでやってんだから!!リコもリオンも手伝ってくれるじゃん!!」


「まあ、私は下ごしらえと後片付け専門だけど」


アタシも・・・さらに減って、洗い物だけだね。朝とかはチンして食べて洗ってただけで、いつもごめん。


「実際、男子に作ってあげても食べっぱなしのヤツばっかなんだよ!!洗うだけ全然マシ!!」


そうかもしれないけど・・・

そういや、男子に作ってあげると言えば・・・一番外泊多いのは・・・アタシじゃなくて桃花?


「うーん・・・多分そうね・・・桃花?どう?」

「そっちはアタシがごめーーん!!多分そう!!」


そういうとき、リオンはどうしてるの?


「一応、三人のお約束、規程集では、『事前に連絡する』ってことになってるけど、桃花の場合、事前と言いつつ九時過ぎてることもあるし。だから夜7時過ぎて、ここにいて、誰からもメッセ入ってなかったら、今日は帰ってこないかもな、って思って適当に作ってる。リコが無断外泊は無いから、メッセが無かったら温めて食べる用だけはとっておいてある」


ああ、ありがとう。いつもありがたく食べてます。


「まあ、たまに三人で休みの日にシューマイや餃子をまとめて作って冷凍するじゃん。アレ+冷凍ブロッコリーだったら、面倒くさいな、と思った日の私だよ」


思いあたるところはある。個数はどう判定してるの?


「あれだったら、一部はその日に食べるから、だいたい食べる量わかるじゃん。リコは、今日みたいに『定時』とか、そうでないときは『遅め』とか『ギリ』とかメッセしてくるから、定時なら、ほとんど待たないからその場で決めてもいいし、『遅め」ならひとつ減らすとか『ギリ』なら、多分、何も食べてないってことはないよなってことで半分まで減らすとかしてる」


やっぱリオンは頭がいいよ・・・なんでちょうどいい量残してくれてんだろう・・・っていつも思ってたよ。桃花は?


「アタシは、『リコの分どんくらい?』って、リオンに聞いてあとはカン!!」


流石はももかんだな・・・。


「で、お金的にはこっちのほうが良くて、スケジュール的には新座のほうが良くてってのはわかったけど、どうしたいの」


実はちょっと複雑でな・・・


「聞くよ?」


いわゆる、学生寮と、周辺の提携学生寮って、こっちは民間経営のやつがあんだよ。


「まあ、わかる」


で、さっきの話は、ホンチャンの学生寮のほう。民間のほうだと家賃だけでも10越えるから、こっちから通ったほうがいい。


「そうだね。それに厳しい環境に自分を置くとか考えると、体育会系の寮じゃないと意味ないよね」


二つ目がそこなんだよ。


「ん?そっちのほうが集中できんじゃない?」「アタシもそう思うよ!!」


それがさ・・・弱音を吐くようだけど、って言うか吐くんだけど・・・


「うん、聞くよ?」「アタシは飲もうかな!!」


まあ、いいよ、ももかん。一気に開けないなら。


「イッキなんかしないよ!!」


24時間365日、バスケ漬けの生活に耐えられる自信がないんだよ・・・


「意外・・・」「アタシも・・・」


なんだかんだいって、今のこのちょっと奇妙な共同生活って、・・・快適なんだよ。


「うーーん・・・それはそうかもだけど・・・そっちの寮なら食事だって栄養士さんが考えた最適なものとかが食べられんじゃない?」

「アタシなりに考えてるけど、まあ、シロートだしね!」


いや、これはアタシが選んだことだから二人に言うことじゃないんだけど・・・


「聞くよ」「うん!」


大学のクラブってのは、セレクション組ってのが普通で、一般入試組が入るってのは結構至難の技なんだ。

まあ、ウチの大学は広く門戸を開くってので、一般入試組でもクラブに入れるけど・・・要はセレクション組を押し退ける必要があるってことで・・・同期の中でも仲のいいやつは少ないんだ。


「ああ・・・女の嫉妬はキツいだろうね・・・」「あれ?でも、モルくんもリコと同じ大学じゃない?会ったりしないの?」


同じ大学で、更に言えば同じキャンパスだけど・・・野球部は野球部でほぼ閉じちゃってるんで、ほぼ会わない。学部も経営と経済で共通する講義もあるとは思うけど・・・向こうも新座から池袋に通ってだから・・・それなりにキツいとは思うけどさ。


「なるほどね。野球部は寮なの?」


野球部は寮が必須だね。だから同じキャンパスでも野球場と野球部専用寮。だから会わないんだよ。会うとしたら、池袋の講義か、そこに通う電車の中だね。


「リコ!!新座って駅から遠いんでしょ?学バスとか無いの?」


あるけど・・・だいたい歩きだね。バスが多いのはJRのほうだし、それじゃ池袋に行けない。いや、行けるけど遠回りってマイちゃんなら言うかな?

ざっくりでバス10分、歩きで15分だから、雨がふってなきゃ、ほぼ歩きか、間に合うほうに賭けて小走りだね。


「ユカやミツキでも言うだろうね。まあ、それなら歩くか・・・なんかこないだ、ウチのキャンパスまでジョギングしても電車で行くのと変わんないってのを発見しちゃってさ。人が多いと無理だから、一限の前に行って勉強するときとか、サークルの練習するとかのときしか、その時間で行けないんだけどね?」


え?そんなに近いの?・・・全然違う地区って感じなんだけど。


「JRとか私鉄だと割とそうだけど、地下鉄だと元から一本なんよ。調べたら4キロはあるけど、4.5キロはないから・・・歩いても一時間かかんないし、ジョギングしたら20分かかんない。だから、なんか悪いな、ってのは私だって思ってるの。気にしないで、リコ」


4キロ20分だと、ジョギングでも割とマジのジョギングだね・・・流石はスピシスだよ。


「まあ、錆び付かせる直前だったけどね。まだ間に合ったみたい」

「よし!!みんなで走ろーーー!!」


まあいいけど・・・ももかんのところは駅から遠いの?


「割と駅前!!でも講義で走るよ!!」


ん?・・・体育じゃないよな・・・


「うん!!放送学科だと、ADみたいなことやるからガンガン走るんだよ!!機材も重いよ!!」


ああ、そういう・・・

でも、その講義とかの後にメシ作ってくれてたんだ、本当にありがとうございます!!


「だから別に!!好きでやってんだし、勉強でかなわないリオンに下働きをやらせるのも結構楽しいよ!!」

「そういう意味だったの?まあ、いいけど」


いいんだ・・・じゃあ、やっぱりここにいるのを続けたくなってきたよ。今でも試合とか遠征のときは外泊だしな。


「桃花と違って事前に教えてくれるし、Gアカでカレンダー共有してるから、よーーーーく分かるからオッケー」

「アタシだって食材の調整だけはしてるよ!!」


じゃあ、クラブで寮が義務にならない限りはここの生活を続けたい宣言をします!!

よろしく!!


「問題なし」「ウェルカーーーム!!」


一応聞いておくけど・・・二人って、ほぼ姉妹、双子の姉妹的な育ち方をしたんだよな?


「そこまでじゃないけど、説明が面倒だから、そう聞かれたら、だいたいそんな感じって答えるかな?」「うん。近いけど違うし、血縁はないよ!!」


アタシ、邪魔じゃない?


「・・・いまさら?・・・邪魔ならそもそも話をぶっこんで来たときに断るよ」「だよねーー」


結構強引に割り込んだ自覚はあるから・・・


「案外気にしいなのね?」「リコってそういうとこあるよねーー。アタシは無い!!」


まあ、そうかもな。


「桃花はイバるとこじゃない!! 逆にケンカすると案外長引いたりすんのよ。私たち。なんで、実はリコがいることで保たれている平和もあんのよ」


そうなんだ・・・考えたことも無かったよ。二人は仲がいいから・・・


「それこそ幼稚園のミニバスからだから・・・ケンカしててもバスケだけはしっかり連携を取る、は・・・15年選手だよ?」「だよねーー」


正直、それは・・・そのテクニックは教えて欲しいくらいだよ・・・


「逆に幼稚園のころからだから・・・分かんない・・・あ!!でも、マイちゃんの半歩先へのパスが近いかも!」「わかるーーー!!!」


アタシには今イチわかんないんだけど・・・


「えーと、例えばつまんないことでケンカして、お互いにムカついてるときでも、試合には勝ちたいじゃん。ってとこまでは説明しなくてもいいよね?」


それはわかる。


「そしたら、桃花がレイアップ打つチャンスって時に、普段の桃花が取れそうなところの半歩先へ出せば、0.3秒くらい妨害されない瞬間があるときに、そこに出すの」

「したらーーやりやがったかーーーって感じで必死に食らいついてシュートすんの!!」


マジか!!


「逆もあるよ!!アタシがリバウンドに出てるときに、相手が強くて入らないなってときに敵にワンタッチさせて3P取れるとこまで飛ばしてあげんのよ!!」

「あれなーー。アレも鬱だわ。下から猛ダッシュだし、打ちに行く時間もタイトすぎるし」


・・・それを『意地のはりあい』で本番の試合で出来んなら最強だよ・・・


「試験の成績と同じ。断トツ二位のユカや安定講師のミツキに比べればね。謎のステルスユカや(JoJo)ポーズから平然と3Pを打てるミツキはもっと化け物よ。マイちゃんについては言うまでも無いよね?」


成績のことを言われると弱いな・・・低空飛行組だからな。


「あんただって実感してんでしょ。あそこのC組下位は、世間的には上位クラスなのよ。HGIS は効率的な点の取り方を教えてくれるだけじゃない。丸暗記だけじゃなくて、応用問題、ひっかけ問題対策だって教えてくれてるんだから」

「そーそーー。アタシだって、これが『留年直前』ってどんな高校なの!!って言われてるからねーー!!」


まあ・・・アタシも感じてはいる。

ユカの話が出たついでに聞いていい?


「何?聞くだけは聞くよ?」


二人とも、ジョージと・・・その・・・なんというか・・・したよね?


「ああ、したよ?ユカの謎の副彼女権限で5回って言われてたけど、4回で終わりにしたけどさ」


アタシは一応・・・経験しなきゃわかんないタイプの脳筋だし、でも例の件があるから、三回しかしてない。ももかんは何回した?


「ん?あーー、武庫川くんだっけ?・・・一応四回かな?」


よかった?


「うん!すごく良かった!!」


リオンは?


「良かったけど・・・ユカも含めて・・・お前もか・・・あいつしか相手してもらった経験がないから、比較論なら桃花に聞いたほうがいいよ」


まあ、そうかもな・・・ももかん、教えてくれる?


「いいけど・・・アタシだって、やっと10人越えてるくらいだよ?」


一人から比べれば10倍だ。


「そうね・・・二人は『一回』を一回と思ったらしいけど、『一晩』って意味だから、回数で言えば、もう大体12回ね」

「私も三回目からはそれに気付いたんだけどね。最初の二回は一回だった」


え・・・そうなの?アタシはジョージが一回でいいんですか?って教えてくれたから・・・まあまあしたことはしたけど。


「ジョージも優しすぎんのよ・・・だいたいさぁ、あのマイちゃんとやってんだよ?アタシたちみたいな、『体力はちょっと有りますーー』くらいの女は相手にもならないわけなのよ」


そうなんだ。


「うん。一応芸術学部らしく、そっちの経験も積んでますけどーーー。優しいのと良いのが高すぎる!!」


どゆこと?


「ジョージには言わないでね?なんか・・・女性向け風俗のキャストじゃないかな、って思っちゃうってのが近いかな?」


じゃあ、マンガアプリで見る、痛かっただけ、とか何がいいのかわかんないってのも普通なの?


「そうだと思うよ。ともかく、ジョージを基本に考えちゃだめ。マンガアプリの悲しい感想のほうが普通な気がする」


リオンは?


「そっちだろうなって思う。だって、二位様、ユカだってハマりまくりだしね!!」


ああ・・・。まあいいや。すぐにアレとそうなるかは別にして覚悟しておきますわ・・・


「それがいいね」「うん!!夢見ちゃだめよ!!痛いで済めばラッキーくらい!!」


それはそれで夢の無い話ですね・・・

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