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灰色帝都の紅い死鬼  作者: 平田やすひろ
媼主の速贄
110/153

-媼主の速贄- 登場人物


■人物設定



・新出キャラ




実篤(さねあつ)】 180センチ


幹久の官立学校時代の同級生で親友。

診療所を営んでおり、外科医。

細身の体格で、女言葉で話す。



斉藤(さいとう)貴之(たかゆき)】 177センチ


特別高等警察の若手捜査員。

やや能天気だが、若々しく真っすぐな性格。

かしこまった場が苦手。



露光(ろこう)


薄緑色の燐光を放ちながら浮遊する『鬼』。

『隠世』の奥地で、お堂にこもっている。



【鏡 千代(ちよ)】 163センチ


夢彦とアヤメの娘で、薫の妹。

かつてアヤメが流産しかけたが、無事に生まれて五体満足に育つ。

亜麻(あま)色の髪をしており、夢彦と顔立ちも笑い方もソックリな美少女。

穏やかな性格で、常識人。




・既出キャラ




北上(きたかみ)恭一郎(きょういちろう)】 195センチ


元陸軍兵卒(へいそつ)

現在は、実家の千葉で農業を営んでいる。

小鈴(こすず)小梅(こうめ)という妹が二人おり、第一子の長男。


死鬼喰(しきは)み』であり、『鬼』を認識でき、触れることが出来る。

自分の『鬼』である『(うつろ)』とは、『(そばえ)』のはからいで、昔ほど険悪な仲ではなくなっている。

そして、長年変わらぬ『虚』の隠ぺい体質が、どうにかならないかと悩んでいる。



犬飼(いぬかい)兼仁(けんじ)】 178センチ


大手新聞社の記者だったが、執拗(しつよう)な取材で政財界から圧力を掛けられ解雇された経歴を持ち、小さな出版社でゴシップ雑誌の記者をしていた。

しかし、関東大震災で出版社は被災して廃業してしまい、その後は興信所を立ち上げて一人所長をしている。


病的な好奇心の持ち主で、異常なほど勘が鋭い。

軽薄は口調と、着崩した背広せびろ姿がだらしなく、冗談好き。

普通では考えられないレベルの面倒見たがり。


そんな性格の影響か、政財界からカタギではない者まで、幅広い人脈を持っている。

御堂(みどう)カエデに会って以来、『隠世(かくりよ)』を行き来するようになり、『鬼』の世界にも異常に詳しい。


左目の下に涙ボクロがある。




宝条(ほうじょう)幹久(みきひさ)】 170センチ


他人に触れると気絶する体質は改善したものの、「いかがわしい話」は相変わらず苦手。

吉原(よしわら)奇譚(きたん)』シリーズの大ファンで、特に第一作目である『空蝉(うつせみ)(うたげ)』を愛読している。

官立学校を卒業後は、帝国大学に入学。

卒業後は、親の反対を押し切って、ある職業に就いている。



(かがみ) 夢彦(ゆめひこ)】 175センチ


小説家とは思えないほどの容姿端麗。

黒髪交じりの白髪ロマンスグレーで、白人でも珍しい銀色の瞳をしている。

かつて連載していた官能小説『吉原奇譚』は打ち切りとなり、『泉 夢彦』の筆者名も封印している。

現在は別の筆者名で、一般向けの大衆小説を執筆している。


年相応に落ち着いたものの、迂闊(うかつ)さと無計画さは健在。


幹久とは義兄弟の関係となり、宝条家の分家となっている。

恭一郎とは親友。


実家は千葉で診療所を営んでおり、兄夫婦が継いでいる。

現在は、軽井沢に居を構えていて、東京を行き来する生活をしている。


本人に自覚はないが『鬼喰(おにぐ)らい』であり、執筆によって『鬼』の『瘴気(しょうき)』を払うことが出来る。

『鬼』を認知することは出来ない。



【鏡 アヤメ】 160センチ


幹久の姉。

出版社は寿退社しており、専業主婦。

いつも前向きで、弱音を吐かない芯の強い性格。

怒り心頭すると、閻魔(えんま)大王も委縮するほどの形相となる。



【鏡 (かおる)】 175センチ


夢彦とアヤメの息子。第一子。

『鬼喰らい』であり、『鬼』を見ることが出来る。

夢彦と同じく、『鬼』を『無害化』している最中、食を忘れる。

非常に子供っぽい性格で、夢彦よりもノビノビと育てられた為、世間ズレが激しい。

かやぶき色の髪の色をしているが、地毛の色。

夢彦ほどではないが、全体的に色素が薄い。



【鏡 真誠(まこと)】 174センチ


夢彦の実の兄で、千葉の実家で診療所を継いでいる、現医院長。

銀縁眼鏡が知性的だが、いささか言葉づかいが荒々しい。

理路整然と(さと)しながらも(ののし)って来るキツイ性格。



大西(おおにし)小鈴(こすず)】 158センチ


地主の家に嫁いだ、恭一郎の上の妹。

村でも評判の可愛らしい顔をしているが、現在、大西家を実質仕切っている奥方。

その計算高さと愛想で人心を掌握し、役所の人間ですら顔色をうかがうほどの権力者に成り上がる。



御堂(みどう)カエデ】 177センチ


裏御前(うらごぜん)』に仕えていた『死鬼喰み』。

『裏御前』の命により殺され、関東大震災を引き起こして亡くなる。

あらゆる『鬼術(きじゅつ)』を習得しており、散華(さんげ)東雲(しののめ)、水谷に指導した。



水谷(みずたに)圭吾(けいご)】176センチ


御堂カエデの弟子の一人。

『鬼』を見ることが出来、声も聞こえる。

細かい仕事が苦手で、面倒くさがり屋であり、マイペースな性格。

語尾が間延びした口調で、非常にのんびりした雰囲気だが、目的の為なら手段を選ばない所がある。

活字好きで、家には、うず高く積まれた本が、寝る場所以外を占拠している。



大河内(おおこうち)散華(さんげ)】 178センチ


『鬼喰らい』として『裏御前』に仕えていた蒔絵(まきえ)師。

水谷が14歳の時に、一年ほど同居して世話をしていた。

『裏御前』の命により、御堂カエデに両目と両手を奪われ、焼身自殺している。



東雲(しののめ)】 145センチ


御堂カエデの弟子の一人。

『鬼』を見ることが出来、声も聞こえる。

『鬼喰らい』であり、『裏御前』の側で仕えていた。

現在は、幹久を理想のサディストと溺愛し、空襲で被災した宝条家の屋敷に身を置いている。

落ち着いた雰囲気で、大抵の人には敬語で話す。

非常に心配性で、常に最悪の事態を考えており、不安や恐怖がピークになるとパニックを起こし、自分の『瘴気』を『無害化』し始め、いかがわしい妄想をひけらかし始める。


小柄で可愛らしい顔立ちの美少女の姿だが、もう孫がいてもおかしくない年齢。



(うつろ)


恭一郎の『鬼』。

空蝉の姿をしており、体内にドス黒い体液が半分ほど満ちている。

なんでもかんでも秘密で事を成そうとするところがある。

人型を成すと、身長120センチ程度の小童(こわらわ)の姿をしている。

仏僧の袈裟(けさ)を身にまとっており、左耳に蝉の(はね)の耳飾りをしている。

身の丈に合わないほど長い錫杖(しゃくじょう)は武器であり、あらゆる『鬼術』を習得しているが、中でも幻術を得意としている。



白蓮(びゃくれん)


幹久の『鬼』で、白蛇の姿をしている。炎の色は青色。

人型を成したときは、幹久と同じ顔で、髪だけが色を抜いたような白髪。

享楽的で乱暴な性格。

長い年月の間に、幹久により近い口調となり、『鬼』として成長している。

しかし、幹久自身も成長している為、成り代わる兆しはなく、『現世』で周りの『鬼』から幹久を防衛している。



(そばえ)


夢彦の『鬼』で白狐の姿をしている。炎の色は薄い青。

人型を成すことが出来るが、耳と尻尾だけが残っており、狐の面影がある。

髪が地面につくかつかないかくらいに長く、頭には水琴鈴(すいきんれい)の付いた髪飾りを付けており、動作の度に鈴が鳴る。

平安時代の文官のような装束を着ている。

知的な見た目に反し、術の(たぐい)は苦手としており、武闘派で好戦的。

恭一郎と『虚』の仲裁役。



【シキ】


水谷の『鬼』で黒い狐の姿をしている。炎の色は紫。

非常に臆病な性格。

水谷とは兄弟のような仲で、水谷が兄、シキが弟のような間柄。

水谷の方がリーダーシップをとる傾向にあり、たいてい言うことを聞く。

水谷と見聞きしたことを共有できる。

尚、水谷が寝ると『鬼』に成り代わる体質の為、『隠世』に行くことは出来ない。



【きらら】


カエデの『鬼』で(あか)い金魚の姿をしており、宙を泳ぐ。

なんの『鬼術』も使えず、口がきけないが、異常に逃げるのは速い。

カエデと見聞きしたことを共有できない。



黒天(こくてん)


犬飼の『鬼』。イタチの姿をしている。

術の類がいっさい使えず、人語も話せない。

しかし、人並み外れた『瘴気』の耐性がある。

犬飼の魂魄本体が『隠世』に来ることが多い為、『現世』での活動が中心となっている。

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