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転生した社畜OL~学園ライフを謳歌しようとしたら、ドキドキが止まらないのですが…~  作者: 竜胆マコト


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第30章 祭りの終焉と告白

学園祭の売上結果発表を見守る1年Sクラス。

結果はどうなる…?


そして学園祭が終わり一息ついたと思っていたら、クランベリーがあるものを出してきて…?

※内容を一部修正しました。2026.10.27

―翌日―。


学園祭の売上結果は上位3位のクラスが発表されることとなっている。


現在私達は1年生から3年生まで、体育館に集められている。


「それでは皆様お待ちかねの、売上ランキングを発表いたします。

司会は私、ナタリアが務めさせていただきます。その前に、今年の優勝賞品を発表いたします。

今年はなんと、三ツ星レストラン『マルメロ』への招待チケットをクラスの人数分プレゼントします!」


優勝賞品の発表で会場がざわついた。


「それでは、上位3位に登り詰めたクラスの発表を行います!まず、第三位―」


会場が静かに波打つ。


「第三位は2年A組、『レインボークレープ屋さん』売上金額は銀貨1枚です!」


2年の列から拍手と「やったー!」という叫び声が聞こえた。


「続いて第二位。3年B組『串刺し肉巻きおにぎり』売上金額は銀貨1枚銅貨100枚です!」


またもや拍手と喝采が沸き起こった。


「なあ、俺ら頑張ったよな。次に呼ばれるかな…」


ロックスが心配そうに順位発表を眺めている。


「奇跡が起こると、信じようぜ」心配するロックスをシンリーが励ました。


「では、いよいよ第一位の発表です。第一位は―」


お客の出入りも多かった。


色んな意見を出し合って、みんなで頑張って来た。


胸を高鳴らせ、発表を待つ。


「…3年A組『執事カフェ』売上金額は銀貨1枚銅貨120枚です!

3年A組の皆さん、おめでとうございます!」


売上発表に私たちは愕然とした。


「上級生には敵わなかったか…」


私はぼそっと呟いた。


残念な結果に終わってしまったが、私達は出来ることは全てやりつくした。


「来年、また頑張ろうよ」


誰ともなく互いを励まし合い、こうして私たちの学園祭は幕を閉じるのだった。


―1年Sクラス―


「学園祭の後片付けは終わったようだな。諸君らはよく頑張った。1年生にしては中々の出来栄えだと思う。…それと必要以上に落ち込む必要はない。学園祭は毎年、経験を積んだ上級生が上位ランクを獲得している。お前たちも、来年また頑張ることだ」


デューイ先生が珍しく私達を高評価している。


「…あと、これは私からのささやかなプレゼントだが…。

有名ケーキ屋『アザレア』のチーズタルトを人数分用意してきた。

一人につき一切れ食せ。飲み物は各自で用意しろ。

ちなみに、教室を汚したら自分たちで綺麗にすること。

ゴミ類は学校指定のゴミ箱へ捨てるように。以上だ。私はこれから仕事があるので、これで失礼する」


そう言って、デューイ先生は教室から出て行ってしまった。


「珍しいな、デューイ先生が俺らに差し入れなんて」


ロックスがケーキの箱を空けながら呟く。


「取り皿とかフォークは学園祭の余りを使おう。用意するからちょっと待っててくれ」


ジャイロが学園祭の道具をまとめたビニール袋から、用具を探している。


Sクラスの面々は、デューイ先生が用意したチーズタルトを食べながら、お互いの苦労を労っていた。


*****


「ぐふふ。僕さ、面白い物見つけちゃったんだよね~」


クランベリーが悪い顔をしながら、ボイスレコーダーを手に取った。


この世界のボイスレコーダーは巻貝の形をしていて、水魔術を動力としている。


『俺にとって、シエンはとても大切な女性です。あいつは必ず俺が守ります』


先ほどのガイルの爆弾発言が、教室内に響き渡る。


「は…?…オイ、いつの間に録音しとんだ?あぁ?」


ガイルはクランベリーに気づかれないよう背後に迫り、

彼の頭を上から鷲掴みにして、ミシミシ言わせている。


「あ、イタタ…ガイル!なんか、ミシミシ言ってるよ!ちょっと、ヤバイかも…!」


私は今のガイルの言葉を聞いて、顔が真っ赤になってしまう。


「ガイル、今のって…いつそんな話をしたの?」


私はガイルの真意を探ろうと、ガイルに語り掛ける。


クランベリーに折檻するのを止め、ガイルはシエンに向き直る。


「お前の家族が、メイド喫茶へ来た時に俺と話してた内容の一部だ。嘘じゃねぇ」


私の胸の鼓動が早鐘を打つ。


家族に挨拶して、おまけに「必ず守る」って…これはもしや…。


「そ、その…ふつつかものですが、よろしくお願いします…」


私はガイルに近寄り、ペコリと恭しく一礼した。


顔に熱が集中して、まともにガイルを見れそうにない。


「おいコラ。よろしくお願いしてんじゃねぇ。大事なところが抜けてんだろうが」


「大事なところって?」


「…だから、その…」


私とガイルの様子をクラス全員がじーっと見つめている。


「…てめぇら見世物じゃねぇんだ、散れ!」


ガイルはクラスメイトを「邪魔だ」と言わんばかりに、手で追い払う仕草をしている。


「見せつけてるくせにー。意気地なしガイル」


ガイルの煮え切らない様子に、少しイラついているクランベリーがじーっとこちらを睨みながら呟く。


「あぁ?何か言ったか、クランベリー・スパイラキシス」


ガイルが切れ気味にクランベリーを威圧する。


「もう、ここぞという場面で決めちゃいなYO!」


軽いノリでクランベリーにからかわれるガイル。


「はぁ…?こんなムードもクソもない状況で告白なんかできっかよ」


「え?待って。ガイル、私に告白しようとしてたの?」


全く気づかなかった…。どうも私は恋愛事に鈍いらしい。


「お前もちゃんと気づけ、アホが。てめぇに想いを伝えるのは、また次の機会にする。シエン、俺から逃げられると思うなよ」


ガイルからの爆弾求愛発言で、私は脳内のキャパシティがオーバーしてしまい、白目を剥いて倒れてしまう。頭から湯気が出そうな勢いだ。


情報量が…供給過多…。


「あぁ!シーちゃんが倒れたー!」


シャーリーがオロオロして心配そうにシエンに駆け寄る。


「少し横にしておこうか。…たぶんすぐ起きるとおもうけど」


シャーリーに反してトーマは冷静に対処している。


そしてトーマの読み通りシエンは10分後、なんとか起き上がることができたのだった。


ガイルがシエンに想いを伝えるのは、次のお話である。


ここまで読んでくださり、いつもありがとうございます。

学園祭が終わったと思ったら、シエンの恋が急加速しております(笑)


ガイルは無事(?)にシエンへ告白できるでしょうか。

次回のお話はサイドストーリーです。お楽しみに♪

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