↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生した社畜OL~学園ライフを謳歌しようとしたら、ドキドキが止まらないのですが…~  作者: 竜胆マコト


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/27

第15章 愉快なプレイヤーと仇討ち

なんとか準決勝まで勝ち進むことができたシエン。

そして、残る試合は次の2つ。


・第三試合…クランベリー・スパイラキシス VS リッキー・コチレドン

・第四試合…ベルライン・ラグルス VS トーマ・イベリス


いざ、勝負‼

※内容を一部修正しました。2026.10.11


「シエン選手の魔術は先が読めません!見たことのない魔術ばかりで、我々教師陣も驚きを隠せませんね。フォックス先生」


「ふふ。彼女の魔術指導を行ったのは僕ですが、彼女は意外性ナンバーNo.1のプレイヤーだと自負しております」


「それでは次の試合に参りましょう!

第三試合、Sクラス、クランベリー・スパイラキシス 対 Aクラス、リッキー・コチレドン。

両者とも、闘技場へお入りください」


*****


「やれやれ。ソウテツの奴、情けねえなぁ!Sクラスのボンボンにやられちまうとはなぁ」


リッキー・コチレドンは坊主頭で瞳の色はグリーンをした虎の獣人族である。

丸っこい虎の耳と尻尾が印象的な生徒だ。


「コチレドン、静かに。…両者、構えて。用意、始め!」


デューイ先生の合図で試合が始まった。


クランベリーは炎の魔術を使おうとしたが、

俺(=リッキー・コチレドン)は「ちょっと待て!」と制止する。


「おめぇは人が良さそうだから、特別に俺の特殊スキルを教えてやるよ」


「ふーん…?君の特殊スキルって?」


「聞いたら絶望するぜぇ?俺の特殊スキルはなぁ…相手から攻撃を喰らえば喰らうほど、移動速度が上がるんだ。『瞬走(スピード・ハイ)』って名前つけてんだけどな。


お前は魔術が得意のようだが、俺に攻撃を当てちまったら、俺の瞬走に翻弄されて、ジ・エンドだぜ?…ハッタリだと思うなら、試してみろよ!」


(大抵の奴は俺にビビッて手も足も出なくなる…さあ、お前はどうする?クランベリー・スパイラキシス)


クランベリーは顔を下にして俯いている。


「どうした?怖いか?今なら『参りました』って言えば、タダで見逃すぜぇ?」


俺は一気に畳み掛けた。


「…怖い?うーん、違うね」


「あぁ?(コイツ、俺が怖くねぇのか?)」


「そっかぁ…魔術で攻撃を当てるとスピードが速くなるなら、

どれくらいの攻撃でどのくらい速くなるのか、試してみたいと思わない?」


クランベリーの顔は恍惚としており、頬に赤みが増して、目がキラキラしている。


「は…?え…ちょ、ま、待て待て!そんなことしたら…」


(コイツ、ヤベェ!そういやさっきBクラスの女子もコテンパンにされてたっけ…)


「いくらでも強~い魔力をぶつけて、いいんだよねぇ?」


クランベリーは意地悪くも嬉しそうな表情をしている。


「ちょ、ちょっと考え直そうか?な、は、話せばわかる!お、俺が悪かった!」


俺が制止するのも構わず、クランベリーは両手を広げ、膨大な魔力量の火球を頭上に創り上げた。


「炎の帝王(フレイム・エンペラー)」


ドオンっ‼と轟音が響き渡り、俺は避けることができず、

クランベリーの攻撃を直撃で喰らってしまった。


「あ、熱い!体操服が燃えちまった!…あ、しまった!お、俺の体が勝手に…!」


俺の体はヒュン!とクランベリーの横を通り抜け、

ブレーキが効かず闘技場の分厚い壁にドン!とのめり込んでしまった。


「こ、これはクランベリー選手の魔術攻撃を吸収しきれず、リッキー選手の『スピード・ハイ』が暴走してしまったのでしょうか?」


ナタリア先生のアナウンスが入る。


「まさしく、その通りですね。本当、魔力量だけで言えば、あの子に張り合える魔術師はそう居ないでしょう」


「リッキー・コチレドン、場外!…勝者、クランベリー・スパイラキシス!」


デューイ先生が判定を下す。


「やったー!これで準決勝に行ける~!シエンちゃんとお揃いだぁ♪」


その後、俺は医務室へ連れて行かれ、体を包帯でぐるぐる巻きにされたのだった。


*****


「では、第二回戦最終試合の第四試合!Bクラス、ベルライン・ラグルス 対 Aクラス、トーマ・イベリス。両者とも、闘技場へお入りください」


ベルラインはシャーリーを倒した猛者である。

だけど、僕(=トーマ・イベリス)はベルラインを倒すことに燃えていた。


「ふふ。あなたも鬼人なのですね。これは楽しめそうだ。あの猫娘との闘いは、実につまらなかったですから」


ベルラインは僕との闘いに興味があるようだが、シャーリーを貶す発言は許せない。


「…君、結構無駄口が多いんだね」


(本当に腹立たしい。その生意気な口を効けなくしてあげるよ)


「静粛に!両者、構えて。…用意、始め!」


試合開始の合図とともに、ベルラインはいきなり自分の分身体を5体出現させた。


「だって、分身を出すだけではつまらないでしょう!

それに、彼女も私も土属性ですから、技を相殺するなんて造作もないことです」


ベルラインは無数の岩を創り出し、僕に向かってぶつけようとしてきた。


「石をぶつけるなら、このくらいしないと、お話になりません!

あなただってそう思うでしょう?トーマ・イベリス!」


(まずは防御に徹しよう。…本当、この男、気に入らない)


「風刃(ウィンディ・スパーダ)」


僕は無数の岩を風の刃で粉々に砕いた。


「ふふ。やはり、闘いはこうでなくては!」


ベルラインは僕と闘えることに満足しているみたいだけど、正直僕は不愉快極まりない。


「…君、嘘が下手だね」


「はい…?」


僕の言葉の真意が分からず、一瞬だけ彼の動きに隙ができた。


「風の舞・服斬り(クロス・シュレーダー)」


僕はベルラインに向かい、三日月のような鋭い風の刃を複数、振りかざした。


分身体は5体いたが、僕は確実に本体に攻撃を当てた。そして、斬ったのはベルラインの体ではない。


「へえ…君、ブリーフ派なんだ」


僕は自分の技でベルラインの服を切り刻み、彼をパンツ一丁の裸体にしてやった。


「な、なぜ僕の術を見破ったんですか!あ、ありえない、こんなこと!」


「僕の特殊スキルは『真偽の審判(トゥルー・ジャッジメント)』。

相手の言葉の真偽を確かめる能力なんだ。分身からは君の本音は聞こえない。


それと、君の心の声は嘘が多くて、聞くに堪えなかったよ。

余裕ぶっていたけど、本当は僕に負けることを想定してたんでしょ?」


「な…特殊スキルで私の本体を見抜くなんて…というか、これはさすがに恥ずかしすぎます!

ま、参りました!頼むからこれ以上、僕を辱しめないでください!」


「…勝者、トーマ・イベリス!あと、ベルライン。とりあえずこれで体を隠せ」


そう言ってデューイ先生はベルラインにタオルを投げつけた。


涙目になりながら去っていくベルラインに、僕は「僕たちのクラスメイトを馬鹿にしたお返しだよ」とこっそり呟くのだった。


「トーマ選手、お見事でした。これにて、ベスト8の闘いを終了といたします!

15分の休憩の後は、準決勝・決勝・3位決定戦を続けて行います!

選手の皆さんの闘いを、最後まで応援しましょう!」


これで準決勝に残ったのはガイル、シエン、クランベリー、トーマの四人となった。


誰も予期せぬ、波乱の闘いが始まる。

ここまで読んでくださり、いつもありがとうございます。

魔闘志大会の話は長いので、今回は文字数を短めに設定しました。


お話を書いているうちに、いつのまにか準決勝はSクラスの独壇場になってしまいました。

次回もお楽しみに♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。