84話 ‥‥‥なんか俺めっちゃモテてる?
84話 ‥‥‥なんか俺めっちゃモテてる?
「どうすればいいんだよ‥‥‥」
悠木に告白された。あんな美人で明るくて運動も出来て、性格も最高な幼馴染だ。
‥‥‥正直な事を言うと分からないとういうのが本音である。
今は仮とはいえ水瀬さんの彼氏なんだし、それを悠木も理解した上で俺に告白してきた訳だけども。
大体どういうことだよ、その悠木の後押しをした奴は。言い方的にお姉ちゃんのルリさんっていう線は薄いだろうし。
その人は俺と水瀬さんの関係を知ってるのか?
そんなのルリさんと俺と悠木くらいしかいないはずだけど。悠木が相談でもしたのか?
う~ん分からん。
でも、返事はしないといけないし。どうしよう水瀬さんにこの事は話すべきなのか。物凄く怒られそうな気もするんだけど。
というか水瀬さんが俺をどう思ってるのかも聞けてないし。俺の事を好‥‥‥。
‥‥‥なんか俺めっちゃモテてる?、しかもうちの学校の二大美人に。
いや、悠木が俺の事を好きだったからってなんか俺己惚れてないか?
勝手に水瀬さんも俺の事が好きだなんて、都合が良すぎるんでは無いだろうか。
ちょっと女の子に好かれたからって‥‥‥。
だめだ一向に答えが出ない。悠木も今は答えは要らないって言ってたけど、どうしたものか‥‥‥。
「お兄ちゃ~ん、なにしてんの」
俺が考え事をしていると、麗奈がノックもせずに入って来た。
「おいノックをしろっていつも言ってるだろ?、俺がもし、そういう事をしてたらどうするんだよ」
「別にどうもしないよ。悠ちゃんとか、杏葉さんにこっそり言うくらいしかしないよ?、だから安心して?」
「一番してほしくない事を的確に上げてくれてありがとうな」
今度から最大限の注意を払ってすることにしよう。
「今日なんか様子が変だよお兄ちゃん。帰ってからずっと独り言ばっかり言ってるしさ」
「そんな別に普通だろ?」
「それが普通なら、毎日職質確定だよ。怪しすぎて家宅捜索されるまであるよ」
「何言ってんだ。警察さんはそんな暇じゃないんだよ。俺なんかに割いてる時間なんて無いから安心しろ」
「私嫌だからね、兄が前科持ちだなんて」
「ああ、だから安心しろ俺はそんなことは無いからさ」
「もしかして悠ちゃんに告白された?」
「ああそうだよ‥‥‥って」
‥‥‥やってしまった。いつもの下らない会話の流れで普通に返してしまった‥‥‥。というか今ので喋っちゃう俺って‥‥‥。
「やっぱりそうだったんだー。というか分かりやすすぎだってばお兄ちゃん。ずっとニヤニヤしてたし、不気味だったし」
「‥‥‥お前やってくれたな」
なんという誘導尋問なんだ。流れるように喋らされてしまった。
「まあ、お兄ちゃんの扱いなら私が一番分かってるからね。そういう話を聞き出すなんて造作もないのさ」
自信有り気にそう答える麗奈。
なんて恐ろしい子に育ってしまったんだ。将来が心配だよお兄ちゃんは。
‥‥‥ん、というかちょっと待てよ?
麗奈はなんで俺に悠木が告白したっていうことを知ってそんなに驚かないんだ。
普通なら水瀬さんと俺が付き合っているから、まず告白をしてきた事にびっくりするはずだ。
「なあ麗奈、もしかして悠木が俺の事が好きな事って知ってたのか?」
「うん、知ってたよ?」
まさか、麗奈も俺と水瀬さんの関係が偽りだって事を知ってるのか?
ということは、悠木が言ってた自分の背中を押してくれた人って麗奈の事なのか?
「いやーまさかだよね‥‥‥」
「まさかって?」
この感じ‥‥‥、俺と水瀬さんの関係について怒られるのか。麗奈を騙してたのは悪い気はしてたけどさ。水瀬さんのファンって言ってくらいだし。
俺が付き合ってるって分かった日の麗奈の喜びようは凄かったし、水瀬さんがモデルしてた時から知ってるって言ってたくらいだ。
「悠ちゃんも大胆だよね。お兄ちゃんは杏葉さんと付き合ってるのにさ」
‥‥‥知らなかった。
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