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崩壊する世界

俺の拠点にどうやってたどり着いたかはわからない、というか覚えていなかった。


とにかく、後ろに成美がちゃんといるかどうかしか考えてなかった。


廃墟の団地の屋上にバイクで上り、俺はあたりを見渡した。


「こんなん、ハルマゲドンかよ……」


思わず俺はつぶやいた。


空は赤い、血のような不安を覚える赤さをしており、黒煙がいたるところで待っていた。

そして、恐ろしいのはところどころがモザイクのように、プログラムが崩壊して維持できなくなっているのだ。


「くそ——」

「隼人動いちゃダメ!」


やっとしゃべれると思ったのか、成美がそういって俺の腹部を抑えた。


「こんなとき……に……」


そういいかけて、俺はもつれるように倒れた。


戦車の光線をどうやら、腹に貰っていたらしい。

止血もしないでここまで、アドレナリンだけで走り切ったのだ、時間切れのように俺は倒れた。


「どうしよう……包帯、包帯がないよぉ!」


泣き叫びながら、成美は俺の身体に応急処置をしようとしていた。


「ぁ―—」


俺は声を出す力すら残っていないようだ、ただ泣きそうな幼馴染、身体を重ねたこともある彼女に手を伸ばすくらいしかできなかった。


「隼人が死んじゃうぅ!このままじゃ死んじゃうよぉ!」


成美らしからぬ取り乱し方、俺はなんだか申し訳なくなる。


『――』


俺は歯を食いしばって、思いっきり起き上がった。


「隼人!!動いちゃだめ!!」

「成美――こ、れを——」


俺は成美に自分のヘルメットをかぶせた。


「私に——運転しろって―—?」

「いいから」


最後の力を振り絞り、俺はヘルメットを彼女にかぶせて、バイクに配線をつないだ。


「うまく——いって、くれ―—よ」

「え?」


隼人の意図にきづいて、

鳴海がキョトんとした目を向ける。


「なぜ?」


そして、パスワードを俺は入力すると、成美はこの世界からログアウトした。

それはまさにギリギリのタイミングだった。


爆風と建物の倒壊で、ガラスがあたりに散らばり、風に乗って飛んできた瞬間だった。


「ハハハハ……」


間に合ってよかった。心から俺はそう思い、意識を手放した。



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