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京都で待ち合わせ
伏見稲荷の赤い鳥居の下を着物で歩く。
隣には、着物を着た永瀬さん。
あまりに似合いすぎて、神様じゃなくて、永瀬さんを拝みたくなる。
「はるか、足は痛くない?草履、履きなれてないよね?」
「大丈夫です。だって、しっかり手を繋いでくれているから――」
「離さないよ。何があっても。」
――次は、京都、京都に停まります。
はっ!!
夢から覚めた私は、慌てて新幹線を降りた。
なんて、いい夢だったんだろう。
もう少し見ていたかった……。
着物姿の永瀬さんを反芻しながら、
待ち合わせ場所に向かう。
また、視線を逸らされたり、距離をとられたら悲しいな……。
現実は、なかなか厳しいけれど、資料はちゃんと渡さなければ。
悪い想像を振り払うように、
私は、歩く足を速めた。




