表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/28

振り回される


え、何――?


永瀬さんの手が伸びてきて、私の動きが止まる。


――そして、


「こんなところに、生クリームがついていますよ」


笑いながら、指で拭っていった。



今、顔を永瀬さんに触られた――?



信じられない事実に、一気に顔に熱が集まってくる。


「相沢さん、大丈夫ですか?体調、悪くないですか??」


追い討ちをかけるように、そっと私の手を握った。


「あれっ、冷たいですね……。」

「この冷たさはいけません。温めないと。」


あ、温める!!


そ、それって、このまま握っていてくれるの!?


自分の妄想が、本当になるなんて、なんて幸せなんだろう。



……このまま、離さないでほしい。



嬉しいような、恥ずかしいような気持ちで固まっていると、永瀬さんが店員さんを呼んだ。


「ホットコーヒーをお願いします。」

「相沢さん、ホットコーヒーのカップを握ったら、暖かくなりますよ!」


キラキラスマイルで、永瀬さんが言った。


ん――、そうじゃない。


ちょっと残念に思いながら、

心臓が壊れなかったことに、安心もした。


やっぱり、永瀬さんは無自覚に罪な人だ。


永瀬さんに振り回される幸せに浸っていた私だったけど、


浸っている場合ではなくなるなんて、この時は知らなかったんだ――。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ