98 臨時世界魔法会議12マーカーハザ王国崩壊
短編「レオンの機嫌を直すには」東大陸リオンブラン王国国王レオンの学生時代のお話
また手が挙がった。
「東大陸マーカーハザ王国の国王ヨサンです。現在我が国は大災害に見舞われております…
申し訳ございませんでした。どうか…どうか…お許しください…国王として…いや人として精霊様に…
傲慢で不誠実であったと…謝罪いたします。」
精霊協会の長が話を遮った
「残念ながら私は精霊協会の長であり今回被害を受けた者ではない。
精霊様に言った言葉、態度全て向き合い真摯な謝罪を。
隣はマーカーハザ王国次男の宰相のニナリ殿か…
貴方は精霊様をとても愛しているのだな。
ここにいる皆には見えないと思うが、私には貴方の周りに精霊様達が取り囲み私から守っている。
素晴らしい絆だ。現国王夫妻と王太子と国民の多くのものが処罰対象となるだろう。
その間の国王代行として会議の参加をお願いする。
ニナリ殿以外は退室し精霊協会の関係者の話を聞きなさい。退室を」
深々と頭を下げ宰相以外の四人は精霊協会の関係者と共に退室した。
一人また手があがった。
「東大陸リオンブラン王国国王レオンだ。
隣国マーカーハザから難民が大挙して向かっていると聞いている。
我が国は獣人とその番の人族と家族の国だが…
今までマーカーハザから獣と馬鹿にされ侵略行為や輸出入の不平等契約など一切平等に扱われたことも約束が守られたこともない。
獣人の子供の誘拐や売買など未だに未解決だ。
国民から難民受け入れの理解は得られない。
国境近くに移動門を設置した。難民受け入れ可能な国があれば受け入れていただきたい。」
精霊協会の長が答えた。「人道的な支援として移動門の設置感謝する。
此度精霊の怒りに触れた者や罪を犯しているものは一切出国はできないと報告が来ている。
移動門に辿り着くものがどれほどになるかは分からないが了承した。
難民を受け入れ可能な国は挙手を」
「北大陸最北の地デューヌ白銀国国王レイヤだ。
我が国は人口減少が課題の国だ。難民人数分の住居や食料など魔道具の支援をいただけるのなら受け入れ可能だ。
ただ例外なく四十歳以上、体が弱い方は命の危険がある為…申し訳ないが受け入れを最初から拒否をさせてもらう。」
「あぁ…確かに厳しい場所だな。了承した。今精霊様からの連絡で…誘拐された獣人やその方達を支援し助けていた者が国境に辿り着いたようだ。
リオンブラン王国国王レオン殿どうされるか?
入国審査を許可していただけるならギルドに設置されている魔道具で、犯罪履歴など確認出来る最新型を国境にこちらで無料で設置させていただく。
今後も利用していただきたい。精霊様が連れてきた者なら大丈夫だとは思うが、判断はレオン国王にお任せする。」
「では魔道具で確認後問題が無ければ受け入れを許可する。
精霊様に感謝を。家族と離れたものもようやく会える。ありがとう。」




