94 臨時世界魔法会議8魔牢収監
「それではカーナリアン王国国王と第三王子着席を許可する。」倒れるように二人が着席した。
「ではまず南大陸カーナリアン王国の二十件の罪のうちの二つの罪を皆様に公開した。
まずここまでで魔術協会の決定を先に申し上げたい。先立って魔術協会の全職員の会議が行われ今回は満票でカーナリアン王国の魔塔は閉鎖とヴァリアードが魔塔の長を辞任する事となった。
ヴァリアードは被害者でもあるが家族を失い、心を閉ざし魔術協会との信頼関係も築けずにいた。
相談してくれれば、魔術協会としてももう少し早く解決の道もあった。
しかし違法魔術の殆どをヴァリアードが戦争利用出来ないように黒銀の鎖の苦痛の中最後の砦となり防いでくれたことも確かだ。
此度の責任を取り辞任が妥当との判断した。
ここで皆にどれくらいの苦痛だったかを理解していただく為に黒銀の鎖の一部再現させていただく。二秒ほど我慢されよ。」
「…グッ……!!!!」
全員が思わず苦痛の声を出した。
「実はこれは半分程の威力に軽減したものだ。一日中長い年数を耐えながら魔塔の長の仕事も滞りなく行ってきた優秀さを伝えたい。どうだろうか?」皆絶句した。
「私自身もこの黒銀の鎖解明のために自身も試してみたが…厳しかった。
狂って死にたかったというヴァリアードの言葉が忘れられない。
私自身も責任をとり今後五年間の給料をヴァリアードもしていたように、世界の安定の為、無給で働いて御返ししたいと考えている。ではこの決定に異議の意見のある者は挙手をお願いしたい。………………」
「満票で南大陸カーナリアン王国魔塔の閉鎖、ヴァリアードの魔塔の長辞任、魔術協会の長の責任をとり五年無給での労働で決定とさせていただく。」一度起立し一礼し着席した。
「ではカーナリアン王国国王ハルド氏と第三王子ライド氏はこのまま魔牢収監で退場していただく。
精霊王様の協力により此度の関係者や依頼者、カーナリアン王国の第二、第三王子についても全員が今魔牢収監された事を報告する。今後は全て裁判となっていくため刑の執行報告まで二カ月程時間がかかることを先に伝えておく。
現国王の収監に伴い今後のカーナリアン王国の運営については魔術協会が干渉することではないと理解している。
今日出席されているハーマイル宰相に国王代行として会議の参加と今後の取りまとめをお願いしたいが大丈夫か?」
「南大陸カーナリアン王国ハーマイル公爵家ロバートだ。
前宰相が体調不良で辞任したため先月より宰相となった。
まだまだ慣れないが自然と精霊様を大事に竜神様に誠実である事を誓っている。よろしく頼む。」
起立し一礼し着席した。




