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「ルノア様。ご自宅にいる時は魔力をおさえる必要はございませんので…ゆっくりお過ごしください。」サライが申し訳無さそうに言った。「まだサラクが疲れているからね…大丈夫か心配なの…何となくもうすぐだと思うから…上手く説明出来ないのだけど…サラクちょっとだけ私と手を繋いでもいい?嫌ならやめといてもいいからね」そっと左手を出した。「…良いのですか?はい。大丈夫です。」と左手を出した。サラクの全身が薄い緑の光に包まれた。
「どう?気持ち悪いのが取れた感じわかる?」
「はい。体が軽くなりました。なんというか…重い荷物を背負って…気持ち悪い感じがなくなりました。」
「うん。良かった。私にもよく分からないんだけどね。消えてって そっと力を込めたの。」
加減がよくわからずいたが今日のサライの授業で加減調整を試しながらコツをつかめた。針に糸を通す位の魔力で汚水などを浄化出来ることがわかった。試させて貰うことを精霊王様に許可を取って貰った。精霊王様からも出来たら浄化を学んでサラ達の健康を任せたいと頼まれていた。悪い思考や感情 強い念や妬み恨みを自然と吸い取ってしまっていると簡単な説明を受けた。本来は精霊王様が静養させることではなく消えてしまうことが自然の摂理だったが、ルノアの誰一人欠けないように強い希望がサラ達を強く存在させていると。そして精霊達もいつかルノアに会うためにと努力して侍女精霊など存在しないはずなのに誕生したと精霊王様も不思議だったとお話を聞いた。
「では魔力を解放するからサライもサラクと部屋から出てゆっくり自分の無理のない所まで近付いて来てもらえないかな?」部屋の扉を開放してもらった。
サライとサラクが離れた所を確認して魔力を開放した。
屋敷の敷地全体が薄い白い魔力に覆われスッキリとした空気が広がっていった。
「あぁルノア様大丈夫です。本当全然苦しくないです。」サライとサラクが入室してきてお茶の準備をはじめた。「少し休憩いたしましょうか?」と新作の塩豆大福と緑茶が出てきた。
ルノアが聞いた。「やはり甘過ぎ無いものが欲しいと依頼されたの?」
「はい。料理長や店舗の従者の男性の意見を多く聞いて今回決めたようです。ミタラシの液体より食べやすさとやはりアンコも食べたいが甘過ぎないものだそうです。アンコは甘いから美味しいのに私からすると勿体ない感じです。」と笑っていた。




