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学園でも一つの魔法でも基本詠唱をまず習い、そこから自分で自由に変換習得していくと説明してくれた。
ヴァリアード様が「一通り試してみて私とラルフ殿でルノアの周りの変化をどう感じるかを検証していったほうが良いかもしれない」と言われたので試していった。
まず小さくする方法を試した。左胸に手を当て小さくしようとしても掌から塊が横から溢れ出てきてしまい何度しても小さくは出来ず断念した。
次に薄い膜に閉じ込めてしまう方法を試したが
どんどん薄い膜が大きくなってしまい体が薄い膜の袋に引き摺られてしまい
歩けなくなってしまい断念した。二人とも苦笑いだ。
最後に魔空間へと試す前にヴァリアード様が待ったをかけた。
「ルノア。魔空間のイメージを引き出しに例えてしまう事が多いんだけど魔力が多いからね
溢れ出てしまうと思うんだ。小さい物を収めるときは引き出しにして
大きいものはマクアリール領にあるタスワンズ湖の水を想像してごらん。
そこに水を出したり閉まったり使わない時は全て湖に貯めておけば安心でしょ。大きいから。
ほら楽しんでやってごらん。失敗はこれからも沢山していくんだよ。
ラルフ殿だって私だって学園には皆に語られている大失敗が多くあるからね。
失敗から学ぶ事も多いからそこからまた別の閃きがあったりするんだ。
とにかく魔法を楽しんでいいんだよ。」
ルノアの肩から力が抜けたのが分かった。目を瞑り静かに呼吸を整えた。
お母様と最後に行ったタスワンズ湖を思い出し魔空間に作った。
其処に全ての塊を水に変えて流れて行ったり帰って来たりする水流を作った。
体の中の熱さが徐々に無くなっていった。静かな鼓動が聞こえてきた。
二人はその小さな体をエミリアを重ねて見ていた。




