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ヴァリアード様が魔空間から一冊の本を取り出した。
「これはもう爵位は返上してしまったがユキライアナ侯爵家にあったまず最初に読む魔導初期の本だ。本の書込みは禁止されているのにエミリアはよく書き足しをしていたんだ。わざわざ難しく書かなくてもっ…て文句をよく言ってたよ。次会うまでに読んでわからない所を質問をしてくれるかい?」と渡された。
あああぁ…これもレアアイテムだ。もう言葉が出なかった。この本があるとすべての魔法の初期課程が課金なしにスキップできたんだが…そう私は本当に苦労しながら一つ一つ魔法を習得していった。いい思い出だ。この重厚感と歴史の重みどんなことが書かれているのか?手が震えた。
「ただ魔法は想像力と工夫次第で誰でも自分の使いやすいやり方を取得する事も大事だ。ルノアが私に指輪を付けてくれた時も無意識にわたしを解放したいと願ってくれたんだ。だからその思いの強さの重い魔力を感じて本当に嬉しかった。ただ誰かを強く悪い感情で思えばそのまま相手には伝わるからルノアの魔力量だと危険になってしまうんだ。だから誠実に真面目に学ばなければならないよ。試しに一つだけ。ルノア自分の右掌で左胸を優しく触れてみて。そこに温かいものが感じられるかい?」
ルノアは触れてみた。熱くて掌からはみ出してしまって両手でも支えられない大きくて重い赤い岩の塊のような物が感じられる事を伝えた。
父とヴァリアード様は目を合わせ驚愕の表情を浮かべた。
その表情に私が心配顔をしてしまった。
「あぁ済まない。簡単に説明するな。魔力のあるものは王立魔術学園に通う事になる事は知っているな。
最終学年で魔力の多い者だけが受ける秘匿授業があるんだ。
先生について貰って魔力枯渇をさせないギリギリを習うんだ。魔力枯渇は死に直結するからね。
その後から自分の本当の魔力の大きさを知るんだ。
そこを鍛えると魔力はどんどん増えて行くからね。
だけどかなり辛い訓練で皆その時に必ず限界を感じるんだ。
私は今も訓練を続けているが掌から少しだけはみ出している位の塊だよ。」
父も眉毛をさげてしまった。
「ルノアを不安な顔にさせてしまってすまない。私もエミリアと同じ位までと自分の掌までは訓練を頑張ったんだよ。それでもヴァリアード様の次にと学園でも言われていたんだ。
友人達は親指や指輪の宝石位もしくは赤い光を感じるだけの人が多いんだ。
だから他の人の事も知っておく事は大事なんだと今強く思ったよ。」
「ラルフ殿今もう魔力を閉じる方法を教えても大丈夫だろうか?
今自分の魔力を意識出来てしまったから、活性してしまう可能性も危険だ。」
「分かりました。ルノア大丈夫かい?」心配顔の父に大きく頷いた。
「大丈夫です。教えて下さい。この塊を小さくすればいいんですか?薄い膜で閉じ込めてしまう感じですか?それとも先程のヴァリアード様の魔空間のような所に隠す感じですか?」
と聞いた。
ヴァリアード様が驚いた顔をした。
「エミリアと同じ事を言うんだな…実はエミリアも教えていたんだ。
よく体調を崩して学園を休んでいたから。その時も学園の本は難しく書きすぎるって怒って。
自分の言葉で書き足していたな。」




