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ヴァリアード様が肩周りや首周りを動かしながら
「本当に体が辛かったんだ。何度もエミリアの所にいこうとしたのに。
それすらもさせてもらえず狂いたかった。でも出来なかった。
王がルノアの肖像画を見せてきたんだ。
驚いたよ。王も悪いやつじゃないのは分かってる。
俺を失いたくないのも。
でも彼奴等を贅沢させる為に俺は居るんじゃない。
俺は自分の意志で国を護り自由に生きたいんだ。
これからは国の理不尽な要求は一切聞かない。
今までの仕事の精算も済ませるつもりだ。
ラルフ殿の意見も聞いたからね。この後はすぐに王に会いに行くよ。
今後の事をじっくり決めたいと思う。もちろんルノアのことは秘密だよ。
エミリアと同じように護らせてくれ。」
お父様とヴァリアード様が力強い握手をして同じ笑顔をしていた。
ちょっとだけ(内緒だけど)ルノアは怖かった。
「先程の王宮の茶会の件だが黒は呪い紫色は操りの魔法色だな。あと濃い桃色は魅了だ。
過去に他国が乗っ取られた歴史があるからすぐに調査許可が取れる案件だ。
アテリアナ伯爵家マリナだな。直ぐにとりかかるから安心して欲しい。
あとルノアから左小指に指輪をしてもらった時にかなり強い重い魔力を感じた。
まだルノアは魔法の勉強は始めていないのだよな?
ルノアから魔力を譲渡されたと思うが…解呪と癒しと護りの力が強くなっているのが分かる。
魔塔に帰り数値を正確に測ってまた知らせるな。
先程からルノアの様子を見ているが、魔力酔いも魔力が減った感覚も無さそうだ。
今私が一番魔力が多いとされているが、私の感覚でも間違いなくルノアが世界一番の魔力量だ。
ラルフ殿の魔力量とエミリアの解呪や癒しや護りを受け継いだんだ。
ただ私とラルフ殿は魔力量が多いからあまり不快感は感じないが…
魔力の弱い者は畏怖したり人によっては重圧や拒否感や嫌悪感を感じてしまうだろう。
魔力制御を覚えなければ危険だ。私が家庭教師になっても良いだろうか?」父は安心した笑顔を見せた。
「やはりそうでしたか。ここ二年は侍女など苦慮していたのです。
なかなか定着せず魔力の強い者をつけても段々と畏怖するようになってしまって。家庭教師も政敵かも見極めもしなくてはいけないし見つからなくて。
よろしくお願いします。ヴァリアード様」




