9 十歳で魔空間を開くとは…
二人がルノアの頭を撫でた。良くできたと褒めてくれた。
そこで父が言った。「ルノア頑張ったね。全く魔力を感じないよ。何か気持ち悪い感じはしないかい?
成功だよ。また溢れ出てしまいそうになるなら、教えてくれるかい?
其処から魔石を作ることも出来るから。
それと実は魔空間も、魔力の多い者しか出来ないから。これも他言出来ない事なんだ。
学園で習っても出来ない人が多い。魔空間が出来る人が、最終学年で秘匿の授業を、受ける基準になっているんだ。
ルノアは言われた事を想像だけで、魔空間を開いた事はすごい事だからね。
でもね。私達は懐かしく思い出したんだ。
11歳のエミリアがね。魔空間を見せてくれたんだよ。私達が幼なじみだとルノアも、知っているだろう。
今日は、エミリアの沢山の思い出に会えた。そしてヴァリアード様も、自由を取り戻せた。
素晴らしい一日になった。本当にありがとう。ルノア」
帰り時間となり、従者達が玄関先に並んでいた。
ヴァリアード様がマクアリール公爵家の結界を、強化してくださった。
そして呪いや、操りなどの術返しを、小声で呟きながら右手で、胸の前から横に空気を切った。
侍女のアンナと、執事補佐のアレクが、その場で倒れた。
天井裏や呪具と思われる物なのか…ガラスの打撃音や重い何かが弾け飛ぶ音が、かなりの数が聞こえた。
「証拠採取、現状回復、魔塔転送」とヴァリアード様がにっこりと笑った。
「今度は少しゴタゴタを片付けてから、会いにくるからね。公爵家の中は、綺麗に片付けができたから。
ラルフ殿も眠れるはずだ。そこで倒れている二人は、魔塔で預かるからね。
王の報告も一緒にやるから任せといて。
出来たらこれからは、ヴァリーと呼んで欲しい。
ルノアはヴァリー伯父様かな?ラルフも昔はそう呼んでくれただろ?」とウィンクした。
ヴァリー伯父様はご機嫌で帰られた。




