73 前のユキ 今のルノア
竜神様に質問したかったことを聞いた。
「竜神様。前回と同じようなことがおこる気配があるのですか?」
「私は干渉ができないのでな…それをお願いしたくて…クローとルノアに愛し子としてお願いしてることだ。スタンピードについてクロリナラドからの説明を聞いてルノアはどう思った?聞いてもいいか?」
「正直に言うと…そこには何の罪のない平和に幸せに静かに住んでいる人達が犠牲になる事は良心の呵責に耐えられないと思います。竜皇国王様が取捨選択すると聞いても納得出来るか自信がありません。
そんな葛藤の中でユキは前回苦しんだのではないのですか?」
「…………」二人は絶句している姿をみて
「正解…に近いですか…」苦笑いのルノアだった。
「竜神様。前回と違うことがあります。ルディノール殿下が魔術協会の長を、そしてラド様と私は番の契約をしています。
ユキはラド様と番の契約をしたくない理由があったのかもと推測してます。
お二人の後悔を見ていて 気が付かず関係を築けず不幸にも侵攻や、スタンピードや、魔石戦争が重なったのかもとも…」
「本当に記憶は戻っていないのか…」
「はい。分からないから色々と考えてしまいます。」
「前のユキは記憶を消してと話したけど、ルノアは全て正確に知りたい人なのだな。
魂は同じでも違うと自分でもわかると?」
「はい。魂は同じでもやはり違う世界で違う価値観で生活すれば人格形成も教育も違います。
王もいないし、身分差もなく、信仰する宗教も自由。武器も、魔法も、魔物も、なく戦う事を知らない世界にいましたから。
他国で戦争はありましたが平和で安全な国で過ごせたことは幸せでした。」
「全て知りたいと思うか?」
「はい。ラド様が許可して下さるなら、全て知りたいです」
「………………………」
「無理そうですね。ラド様心配しないでくださいね。無理に話して貰おうとも思いません。
まだ私達の関係を積み上げる時間が必要ですね。
ゆっくり話をしていきましょう」
「ノア…ありがとう…」
「魔石や私が作ってしまったもの…竜神様がどんな物を必要としているのか?
私で出来るものか知りたいです。足りなくなる不安はあるのですが?
あと精霊王様にもありがとうと言いたいです。
サラ達にまた会えましたから。それと祝福をしていただけたと聞きました。
私は酷い事をした国の人なのに…申し訳なく思います。あとサラ達がしっかり休めているかも心配です。大丈夫といって大丈夫じゃない人もいますから…
精霊様と人と違うことはあっても、人としてお仕事している契約ですから。
一人一人ちゃんと確認して安心したいです。
公爵家のオハギも人数を決めて技術を継承しながら続けています。
沢山作れないので…他にも真似している所も出てきたと聞いてます。
公爵家の技術は明かせませんが、皆でオハギが広がっていくといいなとおもってます」




