72 はじめまして 竜神様
オハギと期間限定の抹茶オハギとミタラシを持って教会に移動した。
教会に着くと神官長と神官達が頭を下げた。
ヴァリアードが言った。
「愛し子は竜神様とお話する迄は皆に挨拶が出来ない。時間がかかるので楽にしていてくれ。」
教会の更に奥の部屋にヴァリアードを先頭に四人で入室した。
入室したがそこは部屋ではなく全てが白銀の空間で下は雲海が広がっていた。
白銀の空気が一層澄んだ空間にこの世ではないとはっきりと分かり身が引き締まる感じがした。
全員が右掌を左胸にあて腿まで頭を垂れた。
「頭を上げよ。」そこには教会の絵姿通りの竜神様が空中に浮かび雲海の椅子に座られていた。
その隣に真っ白な大きな大きな福ちゃんがいた。全員がゆっくりと頭を上げた。
「よく来てくれた。ラルフいつも真摯に祈ってくれて愛し子の番の契約を承諾してくれて感謝する。
十歳での番の契約はかなり心身に堪えただろう。
これからもルノアの近くで健康で幸せでいてほしい。」ラルフをしっかりと見て優しい笑顔を向けた。
ラルフは感動し涙を浮かべた。「はい。お会い…出来て…本当に…ありがとうございます。…これからも見守りください…」ようやく答えられた。
「ヴァリアード大変な十年をよく耐え祈りを忘れなかった。
干渉出来ず私も苦しかった。これからは自由にそしてラルフと健康で幸せでいてほしい。
ルノアとクロリナラドと福をよく助けてやってほしい。宜しく頼む。」
「…畏まりました。文句ばかり言ってすみませんでした…干渉…そうか…信じて良かった…ありがとう…ございます」
「ルノアがこの空間に入り条件が整い福が正式な神獣となった。
ルノア。愛し子としてクロリナラドと仲良く過ごして欲しい。
これから宜しく頼む。これから魔力の確認もあり二人には堪える。
済まないが一旦退室して貰えるか?クロリナラドは番だから許可する。」
二人は竜神様にお尻を見せずそのまま下がり静かに退室した。
扉か閉まった音を確認して竜神様が話しはじめた。
「ルノアまさか前の記憶を思い出したのではないよな?ユキの雰囲気がして若干わしは怖いのだか?」
「竜神様。過去の記憶は思い出してはいませんが神様だからといって独り占めは駄目ですよ。
私が独り占めする大人になったらどうするのですか?皆を困らせては駄目ですよ」
「……はい。気をつける。ルノア今はユキの記憶はどんな感じだ?」
「もう思い出せない事が多くなりました。自然と忘れていくのですね。
今…ラド様が目の前にいますから…心が温かくとても幸せです。
竜神様ありがとうございます。ラド様との約束を守ってくださって感謝いたします。」隣を見るとラド様が泣いていた。
「だっ大丈夫ですか?ラド様。どうしたのですか?」
「いや…もう嬉しくて夢じゃないかといつも心配になるんだが…
竜神様と話してるのを見てようやく安心出来たんだ。ノアはやっぱり優しいなっ。私も幸せだ。
目の前にノアがいて…」
福ちゃんは「クロリナラドは泣き虫だな。しっかりしないと。ルノア。福ね神獣になったよ。ありがとう。福を信じてくれて直ぐに契約書にサインをしてくれて。信頼してもらえて嬉しかった。これからも宜しくね。」
「あぁラド様が愛し子だという契約書の事?福ちゃんが私に大変になることなんて絶対しないもん。
当たり前だよ。大きくなって綺麗な女の子になったね。目が紫になったね。
私と同じで嬉しい。
福ちゃん神獣だから福様と呼ばないといけなくない?福ちゃんでいいのかな?」「もうルノアとお父様は福ちゃんだよ。宜しくね!クロリナラド」




