68 オハギと緑茶が欲しい
サライが続けて話した。
「1時間程で移動門を開くので盛装は必要なくいつも通りで来てほしいとのことです。
出来たらオハギと緑茶持ってきてくださいと竜皇国王様と王太子様が図々しく話されてます。
…が無視で大丈夫です。」
「サライ〜駄目だよ。優しくしてあげなきゃ。お父様ありましたよね?在庫をお持ちしたらどうですか?
ミタラシもお好きかもしれませんよ。」
「そうだな。準備させよう。」
「………分かりました。」
「………が怖いかなサライ。サライ達の分は別にちゃんと人数分あるからね。何人まで増えたの?
最大数で教えてね。ちゃんと貰わなきゃ駄目だからね。皆一人一人働いてるんだからね。
リーアン執事長の分もご家族分しっかり貰ってくださいね。よろしくお願いしますね。」
今度はサライがニッコリと子供ぽい笑顔を見せた。
リーアン執事長も「私の名前…覚えてくださったんですね…畏まりました。ありがとうございます。」
「お母様がお約束していたでしょ。毎月十日は翌日がお休みだから従事者全員家族分持ち帰りなさいって。近所のおやつ時間にお茶菓子として出してって。
地域に愛されないと駄目だって。中断されていたならまた今月からはじめてくださいね。
私も毎月楽しみだったんです。お父様良いですよね?」
「そうだったな。新商品もまた宣伝してもらわないといけないな。
気が付かなくて済まなかったな。リーアン。宜しく頼む。」
「畏まりました。」涙目のリーアンが深く深く頭を下げた。
「では少し身支度をして玄関に集合しよう。リーアン サラ宜しく頼む。」その場で部屋に戻った。
ルノアの部屋でラド様が魔空間から出した。
「ノアこれを着てくれる?サイズがわからなかったから調節が出来るものをすぐに注文したんだ。
あとこれを…毎年毎年自分の魔力で作ってたんだ。
いつか会えた時にって」小さな透明度の高い薄紫銀魔石から段々と濃い紫色にグラデーションになった首飾りと髪飾りだ。
「お揃いにしたくて二人分作っていたんだ。後で付けてもいい?」
「はい!ありがとうございます。ラド様の物も私に作らせてくださいね。
またお揃いのデザインを一緒に考えて作って世界に一つしかない物にしましょう。
楽しみです。あっ…そうだ。」
簡単に作れるもので耳飾りのイヤーカフをその場で作り出した。
魔力で白銀素材の上に水色と紫色の魔石をルノアの花に似せたデザインでにした。
お揃いでラド様の右耳と自分の左耳につけた。ラド様はびっくり顔だ。
「ノア……イメージだけで作れちゃったの?」
「はい!どうしても私の魔力をラド様に漂わせたくて…大丈夫でしたか?」
「凄く嬉しい!ありがとノア!大事にするね」
クロリナラドはルノアの両手をもち ぶんぶんと嬉しそうに振った。




