62 二人の目覚め
温かいものが左手から流れてきて…右胸のあたりをクルクルとまわり…呼吸がしやすいなぁ…
ミントかなぁいい匂いがする…ちょっとお腹すいたなぁと瞼に明るさを感じて目を開けると
「あぁサライがいる…夢かな…あの時はごめんね…わかってたのに…皆悲しんでたのに…
酷いこと言ってごめんね…皆に会えなくて寂しかった…許してくれる?…遊んでくれる?」
「…はい…ルノア様…皆でまた…遊び…ましょうね」泣き顔のサライが何度も頷きながら頭を上下にする姿が見えた。
「あぁ…サライ…本物!本物なのね!何で!どうして!夢見てるのあれぇ皆いるのぉぉごめんね。
ルノアが酷いこと言ったからぁ〜」
大泣きで目が覚めて隣に寝ていたクローも飛び起きた。
「何なんだ…この小さい妖精達は…なんでノアにくっついているんだ。俺のノアだぞ…俺が一番だぞ」
「ラド様…はい…トントンしてあげます。来てください。」
ルノアが大きな体を小さな腕をまわし両手で背中を優しく叩いてあげた。
「落ち着きましたか?妖精さん達に意地悪言うとルノアは悲しくなりますからね。
皆に優しいラド様でいてくださいね。一番はラド様は決まってるんですからね。ラド様にも妖精さん見えるんですね。小さい時からお母様と二人の秘密だったんですよ。
ラド様は優しくて正しい人なんですね。そういう人にしか見えないって聞きましたよ。
ラド様お腹がすきました。ご飯ください。」
「あぁ…そうだな分かった…サライ?頼んでいいかい?先にノア「清浄!」スッキリしたかい?」
「ありがとうございます。ラド様。スッキリしました。」
二人でベッドから出て頭をペコリと下げた。「うん可愛いな」
部屋にノックが響いた。
「お父様とヴァリー伯父様だ。うん。二人とも健康!良かった。」
二人が心配そうな顔で覗いた。「凄い声が聞こえたが大丈夫かい?どうした?」
「サライがいてびっくりしたんです。おはようございます。お父様、ヴァリー伯父様。うん顔色が良いです。
ヴァリー伯父様なんか色々付けられてますね。ラド様ですか?
ラド様…ヴァリー伯父様遊びませんか?大丈夫ですか?付けすぎですよ。隠密とか…必要ないんじゃ…」
「ノア!すごいなわかるのか?私の能力も混ざったんだな…あっ浄化とか医薬?修復?何だろ護りとか?
ノアの力を私も貰って増えてる…不思議だな…俺も聖人の仕事が手伝えるな。」




