61 次の王に相応しい者
真面目顔のヴァリアードが言った。
「魔術協会の長からも許可を取っての話だ。カーナリアン王国の次の王に相応しいのは誰だ?」
「……………」
「答えられないわなぁ。ちょっと時間をくれと伝えたよ。魔法会議までの間に又話せる時に頼むな。」
「ヴァリーは誰を考える?難しいな…俺は無理だな」
「とにかく今はマクアリール公爵家のゴタゴタを全部片付けてからだな。かなりなんだろ?」
「あぁ…でも弁護士ギルドにお願い出来たから後は結果を受け止めて粛々とすすめるよ。
宰相降りてホッとしたよ。無理してたんだとようやく気がついたから。」
「サラさん王城から訪問の手紙来た?あっ怒ってる?」
「はい。執事長が定型文でお返事したそうです。怒ってませんよ。
私よりも怒っている方が大勢いらっしゃいますからね…楽しみです。」
あぁ…王族とはいえ無知って恐ろしい事なんだな…
二人は静かにため息をついた。
ルノアが目覚める朝までにと皆で準備を開始した。
不正に携わっていた執事長や侍女長が雇った者たちは全員解雇もしくは憲兵に引き渡された。
エミリアがいた頃の従業員が揃い、公爵邸が穏やかな日常に整えられていった。家の中の変えられていた壁紙や、家具なども全て取り外された。
元々あった落ち着いたものに変えられていった。
「全く違う家にいるみたいだ。あとここにエミリアがいてくれたらどんなに幸せだったか…」
ラルフの呟きに皆心を痛めた。




