55 竜皇国王妃様が書かれた白本と青本
ラルフがサバスにクロリナラド殿下から渡された本を見せた。
「番の本を殿下から渡されたのだか…これに相違はないのか知りたいのだが…
ルノアの年齢で渡しても大丈夫なものか?」サバスにラルフが聞いた。
「そうですよね。正しいか?正しくないか?も分からないものを渡せませんよね。
親として当然の質問だと思います。はい。こちらは白本ですので未成年の番様用になります。
白銀の番の契約がされているので精神は安定しているので大丈夫なのですが…
多分殿下のご希望が盛り沢山書かれているので恋焦がれて長い年月…
そうですね。詳しくは話せないのですが…お二人様の年齢以上の時間を、静かに待っていらっしゃいました。
狂う事も出来ず、苦しい時間一人で、お待ちしておりましたので…ご了承いただきたいです。
そしてこちらが成人になる一年前にお渡しする青本になります。
出来ましたらラルフ様より17歳のお誕生日にルノア様にお渡し頂けたらとおもいます。
複雑な気持ちも、私に娘もおりますので。理解できますが…よろしくお願いいたします。」
「竜人の皆様はなかなかお世継ぎは大変だとお聞きしてましたが…全て情報管理されているのですね?
今は違うと?」
「はい。お子様の事を相手に聞かれるのを嫌がる親も多くおりますので…
娘が命の方が多い傾向にありますね。私も本当に嫌になりますが…
感情を抑える執事業ですからね頑張っております。
今はちゃんとラルフ様にお伝えする立場だと理解しておりますので、心配しないでください。
息子が四人に娘が二人おります。竜皇国でも今は三人程は番であれば生まれております。
ですので先程マクアリール公爵家の跡継ぎも、心配ないかと思います。
長い年月となりますので後々に変わるかもしれません。
昔からタスワンズ湖は精霊の里と竜皇国では言われております。
私も一度は訪れたい地でもあります。
今後の執事長と侍女長について一旦此方の王都の住まいに戻って頂く事が無理がないように思われます。
いかがでしょうか?あとラルフ様にもお聞きしなければならないのですが…
ヴァリアード様が現在魔塔にお住まいだとお聞きしておりますが。
此方に一緒に住んで頂く、もしくは別邸などに居住頂く事は可能でしょうか?」
「我が国の魔塔がやはり問題だと?ラルフはどう考える?」
「ヴァリーの手前あまり言いたくは無かったんだが問題が多すぎる。
まず黒銀の鎖があり得ないじゃないか…個人の尊厳を踏み躙る行為だ。
ルノアに聞かなければ私はヴァリーが鎖で縛られていたなんて10年も知らなかったんだぞ。
問題だろ。王族が自国の人間を平気で縛っている事をなんとも思わないなんて…ずっとおかしいと思っていたが。宰相として国の問題が多すぎて…
こんな一言ではすまないことだとわかっているが、本当に遅くなった。すまなかったなヴァリー。」




