54 ルノアが嫁ぐとなると…
「ルノアが嫁ぐとなるとマクアリール公爵家も継ぐものがなくなるな。
他に頼めるといっても自然を残してくれるか分からないしな。
国境の魔界の森のような、精霊の森のように残せたら一番安心なんだがな。
クロリナラド殿下に頼めばやってくれそうな気もするがな。
ルノアがこのまま残すことを望むかもしれないし。
今はまだ私が決めることではないような気がする。
ヴァリーも生家を早くに国に返したよな。」
「俺はもう両親から言われていたんだ。エミリアはラルフがいるから大丈夫だから。
後はお前だけが心配だと。爵位など早く国に返して色々な国を見て自由に生きろと…
結局親父の言ってた通り捕まって酷使されてだからな…その姿を見られなかったことだけが幸いだった。精霊の森か…たしかに安心だ。ヨーリアン帝国に隣接しているから領地ごと仕える国替も話したが…
ルノアが竜皇国に嫁ぐわけだから帝国もないな…
本当何が起こるか分からない人生になってきたなぁ…不思議と気分もいいし、ワクワクして楽しい気持ちだ。
ルノアに怒られちゃいけないからな。冷静に誠実に真面目に考える。
こんな風に自分の人生を、自分で考える事が出来る日が来るなんてな…
エミリアが言ってたとおりだ。生きてるだけでいいんだ…」
少しの間があって侍女精霊が話した。
「お話の途中ですが…すみません。
先程ルノア様の容姿の事で学園で魔法が使えないエリアのお話をされていたと思いますが…
精霊魔法であれば特に問題はございません。侍女として付き添いも可能な学園です。
今まで通り変わらずに通学が可能でございます。
クロリナラド殿下が入れないところの護衛でもありますのでお任せください。
ヨーリアン帝国への留学も番の発表あとであれば、守らなければ国際問題となりますから。
かなり待遇も良くなり、カーナリアン王国よりも安全かと思われます。」
「そうかぁ良かった。ありがとう。よろしくお願いします。」ラルフが微笑んだ。




