46 番の作った魔石を誰かにあげる…
「なぁクロー…なんか俺達にえらくまずいもんを付けたんじゃないよな?
信じて任せたのに嫌な予感しかしないんだが…
さっきから首筋が寒いんだが…ラルフも思うだろ…
不安しかないことなんてエミリア以来だよ。
ルノアの魔石貰ったのがそんなに気に入らなかったのか?
誓いも二人が良かったとか…そんな小さいこと嫉妬しないよな?俺達よりかなり年上なんだろ?」
「………………」
「何だよ!その沈黙…全部欲しかったのか?そうなのか!
ルノアの初めての魔石自分だけの宝物にしたかったのか?言えばよかっただろ…子供じゃないんだ。
はっきり言えよ。言えるだろ?嘘だろ?」
「…仕方ないだろ…ノアがいうんだから…大事なんだと…二人が父親と伯父で分かってても。
もう10年も一緒にいた時間が羨ましいんだよ。短期間で福様や白ちゃん水ちゃんだぞ。
俺だけのノアなのに…なんであんなに優しい良い子なんだ。
でもその間俺は待つしか無かったんだからな…」
「いやいや…俺も生まれてから会えずに10年たって最近ラルフに手紙貰ってからの付き合いだぞ。
クローだって俺からルノアの話も出たことも魔力を感じたことも無かっただろ?ラルフは父親だぞ。勘弁してやれよ。お前のお義父上だぞ」
「…分かってるよ…善処する…でも全部俺のにしたかったのに…本当は俺の…」
クロリナラドが魔空間から本を取り出した。
「竜皇国の竜人の番の教本で、俺の母親が書いた。
凄い発行数だからよく読んで出来たらノアにも渡してくれ。」
「ああぁ…もう面倒だから今此処で全部気に入らないこと言え。ああぁ本当…番…めんどくさい…番」
「クロー言ってくれなければ分からないことだよ。大事な事だからな。
私もエミリアの宝物をルノアに渡したんだよ。
でもそれ以上にちゃんと約束を果たしたこと、エミリアはきっと褒めてくれると分かってる。
宝物を一つも渡したくない気持ちも私もよく分かる。でもルノアも同じだと思うぞ。
それでもクローはルノアの気持ちを優先したんだろ。ルノアのクローへの信頼も、この短い時間でも得られたのは番だからだけじゃないと思うぞ。
長く一緒に過ごすだろ。話さなければ分からない事も、これからも沢山あるんだから。
私達にもルノアにもちゃんと伝えてくれ。」




