38 田中祐希 タナカユキです
「ありがとう。嬉しいけど本当にいいのかい?ルノア。前の名前も教えてくれないか?」
「田中祐希です。姓がタナカ名がユキです。私の前の名前も教えてください。」
クロリナラドは目を瞬き驚いた顔をしていた。
「戦争で跡取りや親戚筋も亡くなり、爵位を国に返してしまって今はない。
東大陸にある東洋ランズ王国タナカ公爵家長女ユキ…驚いた今聞いて…同じ名前…」
「クロリナラド。竜神様が突然だったから、龍神信仰のある国の神にしかお願い出来なかったって。
心と体を癒さないと戻せなかったと言ってる。
承諾してくれてありがとうって。
ユキそしてルノア。竜神様が約束を守れて、嬉しいと言ってる。」
そうだったのかと。私の住んでいた所では水不足になると、昔は雨乞いの儀式をする地域だった。
色々な方法で、治水対策はされて解決はしていたけど。
昔から地域を守ってくれていると、両親と一緒に初詣や、夏祭りの縁日に出かけた。
懐かしい思い出を回想した。
「ではすぐにはじめても大丈夫かな?ヴァリアードとお父上を呼ぶかい?」
「はい。お願いします。
先のことは分かりませんが、転生の話は今はしません。呼んでくださいませ。」
ヴァリアードが二人を呼んだ。
「お父様。伯父様。私はクロリナラド殿下と婚約をいたします。
お互いの精神と体を守る為にも、白銀の番の誓いをお二人の前でしたいです。
見届けていただけませんか?」
福ちゃんも続けて言った。
「お父様。ヴァリアード。竜神様がルノアに頼んだ。お互いに白銀の番の誓いをすれば、異性からの魔法攻撃や、呪や、物理的な暴力も、防げるから。
安全のためにお願いしたんだよ。成人するまでも福も、守るから任せておいて。」




