351 三国合同演習 旗取り合戦
竜皇国から届いた親書を読み終えたマクアリール公爵家当主ラルフは、苦笑し、ヴァリアードと共に、カーナリアン王国の王城へ登城した。
そして、ロバート国王と話し合い、三国合同演習について手短に確認を終えた。
来週の週中の早朝で行い、競技終了後、朝食は参加者全員で取る。
三時間ほどの交流で全て終了し、マクアリール公爵家の臨時移動門で午前の公務には全員が仕事に戻る日程を整えた。
マクアリール公爵家からは一軍を参加させる。
カーナリアン王国からは、ハルド王太子、マラド宰相、ナイド外相が隠密と共に参加。
竜皇国からは、タスワンズ湖に常駐している軍と隠密、そしてフォルとジュスト。
リオンブラン王国からは、王太子レオンジュニアが双子の弟殿下のロア、ライ、隠密のリキと共に参戦すると決まった。
サンセールもリオンブラン王国側での参加を希望したが、
「まだサンセールの軍略を見破れていない。婿入り前だからな」と、ロア、ライ、リキの三人から即座に却下された。
結局、サンセールはマクアリール公爵家二軍の指揮を執ることとなった。
こうして、五組による総当たり戦と決めた。
競技は、十名一組による原始的な「旗取り合戦」。
試合時間は五分。
ヴァリアードの特殊魔法で
竜皇国、リオンブラン王国、カーナリアン王国の国王執務室とマクアリール公爵家大広間と控室、タスワンズ湖の竜皇国軍の宿舎大食堂を同時に映像と音声を届ける手筈を整えた。
ヴァリアードが言った。
「俺が審判をする。国際問題にならないように、騎士道精神に基づき執り行うことを徹底させる。
武器使用はなし、首から上の攻撃もなし。全員魔力制御の魔道具をつけ一割の魔力で戦う。
これなら大怪我にはならないだろう。純粋に体力と判断力で勝負させる。」
取り決めたことをすぐさま三国同時にヴァリアードが親書を発送した。
「全くリアムも面白がってるな……。ルディノールもサンセールがリオンブラン王国のロア、ライ、リキから勝ち取ったから負けず嫌いが発揮だな……定期開催にならないといいんだがな……」苦笑いだ。
「全くです。でもリアムが言い出してますから……定期開催となりそうですね。
次回は持ち回りにしましょう。マクアリール公爵家ばかりの負担では平等ではありませんから。
臨時移動門と映像の特殊魔法は貸し出せば良いのでね。
お互いの国を知ることはやはりそういうことでしょうから。現状把握は大事なことです。」
しっかり意見を言うラルフにロバート国王が苦笑いをした。




