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転生したのでレアアイテム集めたい…えっヒロイン退場してしまいました  作者: 5H


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346/349

346 レオンの昔の友達

「竜皇国、リアム国王からの親書だ」


その一言だけで、執務室の空気が凍りついた。

重臣たちは誰一人として声を出せない。

そんな彼らを見て、レオンは不思議そうに首を傾げた。

「……そんなに驚くことか?」


「「「驚きます!!」」」

思わず全員の声が重なった。


レオンは苦笑すると、親書を机の上に置いた。

「そういえば、まだ皆には話していなかったな……」


「……何を、でしょうか」

恐る恐る尋ねる重臣に、レオンはあっさり答えた。


「竜皇国の王太子ルディノールとは友人だぞ」

「…………!」

「それに、その弟のクロリナラドともな」

「………………!!」

「あと、今回話に出ているマクアリール公爵家のラルフとも友人だ」


「……………………!!!」

重臣たちの表情が、完全に固まった。


レオンはさらに追い打ちをかける。

「それから、ヴァリアードともな。マリアも同じ学年だったけど……俺が嫌で話させはしなかったがな。」


「……………ええっ!?」

今度こそ、誰かが息を呑んだ。

世界的に名を知られた、魔術師ヴァリアード。

その名を知らない者など、この場には一人もいない。


「陛下……」

「なんだ?」

「なぜ今まで、そのような重要なことを……」

「聞かれなかったからな」

「…………」

あまりにも平然とした返答だった。


レオンは楽しそうに笑う。

「ヨーリアン帝国の魔術学院で……竜皇国の二人は多分かなり年上だとは思ったが……ほら竜皇国も色々大変だったろ。侵略されたり……竜人は長命だから……かなりの時間がたってからヨーリアンに来たからって……話があうかな?って心配してたぞ。

詳しくは皆聞かないし、歴史も知ってたしな……

当事者たちが目の前にいても話さないわな……。

魔道具がかなりキツイのがついてたから外してやろうか?ってお小遣い稼ぎに声かけたら、

『遠慮なくやりたいから、ありがとう。これが無いと学院が吹っ飛ぶから』って言われて驚いたもんな。」


「…………!?」

「陛下………!?」

「…………は?」

重臣たちの思考が止まった。


レオンは気にせず続ける。

「いや、あいつら優秀だったぞ。特にラルフとヴァリアードは凄かったな。

二人とも半年で卒業していった。

ヨーリアン帝国の帝王の息子たちも負けず嫌いでな……九ヶ月だったか?卒業していったぞ。

普通なら何年もかかるんだが、あいつらには必要なかったらしい」

レオンは懐かしそうに笑う。


「王太子とクロリナラドは三年きっちりだったな……竜皇国の慣習があって平民と一緒に働いて丁稚奉公してたな……。

あそこは経費削減で……

ほら、竜皇国の王族を学院に通わせるのに、護衛だの何だのと金がかかるだろう?」

レオンは当然のように言った。

「だからクロリナラドと一緒に入学で、三年間きっちり他国との交流をさせる。あいつら、真面目だったぞ。」


重臣たちは互いの顔を見合わせた。

竜皇国の王族は学院で他国交流の為に入学?

丁稚奉公?聞けば聞くほど、とんでもない秘匿の話である。


「おかげで、あの学院には竜皇国のことを妄信的に信じる奴らが増えてな」


「…………妄信的?」


「『竜皇国は素晴らしい!』『王太子殿下は神!』なんて言い出す連中まで出てきてな」

レオンは腹を抱えて笑った。

「本人たちは『普通に学院生活していただけなんだが』って困ってたぞ」

「……陛下」

「ん?」

「なぜ陛下は、そんな話を今まで一言も……」

「だから、聞かれなかったからだ」


「…………」重臣たちは天を仰いだ。

この王にとっては、竜皇国の王族と友人なのも、世界的な魔術師と友人なのも、全部「昔の友達」の一言で済むらしい。


「まあ、今も少なからず付き合いもしているしな。

今さら妙に畏まる必要もないだろう」

そう言って、レオンは笑った。

「カーナリアンとも、同じように付き合えばいい」


重臣たちは黙ったまま頷いた。

ただし、その胸中には一つだけ共通した思いがあった。


陛下の「昔の友達」、規格外すぎませんか。

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