34 転生者だな?クロリナラド殿下に聞かれました
伯父様が「私とラルフは退室しようか?」と聞いた。「今回だけはすまないが二人だけにしてくれ。ルノアは安全だ。」二人は退室した。
すぐに、殿下が結界を張った。「福様 竜神様はなんと?」
「任せるって。」
「ルノア今から話す事はここに魔法契約書がある。お互いを守るものだから読んで契約してほしい。」
「未成年ですから、私は父に確認がしたいです。」
「ルノア大丈夫。これは竜神様との約束なの。福を信じて書いてくれる?」ルノアはその場で署名した。
「ルノア。君は転生者だな?実は他の世界に送ったのは私なのだ。
そうしなければ君は、魂ごと消滅してしまった。
そして他の世界で天に還ると、こちらに転生される約束を竜神様としたんだ。
私も竜神様の愛し子なんだ。竜神様と父と話し合い秘匿させてもらっている。竜皇国は優秀な第一王子がいて安泰なんだ。
でも私の方が魔力が多く強いから、私を王にと担ぎ上げようとする者達がいたんだ。
だからそれ以降も、秘匿を継続している状態だ。
公の場に出ないのも、また担ぎ上げようとする者達が出てこないとも限らないからなんだ。
前も今も魂はルノアなんだ。私の中では代わりではない。
魔力に惹かれていると言われればそれも大事な要素ではある。
何故なら私の強い魔力を受け入れて貰えるのは、ただ一人だけだから。
私と相手に同じ恋愛感情が生まれない限り、受け入れて貰うことも、受け入れる事も出来ないから。
恋愛と同じなんだ。前も今もルノアが私を好いてくれてる。
私は魔力を頼りに待っていた。だから君が亡くなったのは何歳か聞いても?
女性に年齢を聞くことは失礼だと理解しているが…」
「はい。31歳で亡くなっています。」
「そうか。結婚はしていたかい?」
「いいえ。恋愛感情が動いたのは亡くなる前の二年だけでした。
あちらで架空の物語の中に、あなたが登場人物として出てきて夢中になりました。
あなたに会いたくても会えず亡くなり…だから先程会えた時に嬉しくて泣いたのです。」
「そうだったのか…物語の私は今の私ではないから嫉妬してしまうな。」
「私も魂が同じだからと聞いても、前の記憶もないから心がモヤモヤします」
「お互い様なのだな。ただ前の記憶は思い出さない方が幸せだと思う。
前回は魔石戦争がおきてしまい、私が不甲斐なかった。
竜神様も干渉出来るものと出来ないものがあって…
心を痛めた。
だからこそ君を他の世界に送る事も、こちらに戻す事も、竜神様が約束してくれたんだ。
時間はかかったが今私の目の前にいる事が全てだ。」




