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転生したのでレアアイテム集めたい…えっヒロイン退場してしまいました  作者: 5H


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324/349

324 ヨーリアン帝国魔術学院の校則 2

サンセールがルノアに向き合った。

「愛し子様。個人的なお願いを……ルル王女様のご両親様からも許可をいただいていますが、入学いたしましたら、一度だけルル王女様に謝罪の場を設けていただけないでしょうか?

私が下級クラスから特級クラスに上がった際で大丈夫ですので……よろしくお願いいたします」


「はい。ラド様、よろしいですか?」


「ああ……レオンからも聞いている。大丈夫だ。とにかく早く昇級しないとな……。

ルル王女は優秀だから、先に卒業してしまうからな……。レオンも、兄たちも、過保護だからすぐに卒業しろと言ってる。卒業論文も準備させてると聞いてるからな。頑張れよ」

クロリナラドは三人に向き直った。

「三人とも、マクアリール公爵家騎士団の演習には丁稚奉公先に行く前の早朝と、帰ってきた夜の演習に必ず参加しなさい。

年にもよるが……学院の全体的なレベルは、毎年、差が激しいんだ。高ければ必要ないが、低いと体の感覚が鈍くなるから危険だ。常に高みを目指し安全を確保しなさい。

あと、何とかマクアリール公爵家騎士団の一軍に、竜皇国として旗取りで勝利したい!

リオンブラン王国にもな……。個人的な願いなんだが……。学生時代から連敗中だ。

サンセール、マクアリール公爵家の二軍でリオンブラン王国にどうやって勝てたの?」

そう言って、クロリナラドは苦笑いを浮かべた。


サンセールが答えた。

「申し訳ありませんが……その場合は私はリオンブラン王国側に付きますので……。兄上二人であれば大丈夫だと思います。

あと、マクアリール公爵家の一軍とは、私たち三兄弟は参加いたしません。御恩がございますので……

ご容赦ください。」


「ああ……そうなるか……。わかった。

あと、俺も父上に言われたことを伝えておくな。

ヨーリアン帝国ではいつも魔道具で監視され、計測されていると思った方がよい。

だからこそ、ヴァリアードの制限なんだ。

皆、注意し、常に防音、防壁、隠秘は発動しながら生活しなさい。

竜皇国のことも全部知られても困る……困らないかもしれないが……。過信せず安全にな。

ヨーリアン帝国も、今の帝王と子供たちまでは、まともだと知ってる。

その先はお前たちの世代となる。とにかく、高度な魔道具大国だからな。依存しすぎているところを、帝王も危惧していると聞いてる。

お前たちも、たくさんの学生たちを、よく見て判断してくれ。切磋琢磨できる相手がいるといいんだがな……」

苦笑いを浮かべるクロリナラドだった。


そこにラルフが入室のノックをした。

サライがお茶の準備を整え、皆の前に緑茶とゴマセンベイを置いた。


「私からも少しお話を……。全言語の習得を完了したと聞きました。以前なぜ学ぶのか?私は自ら考えてほしいと思い答えを言いませんでした。今、其々の答えを聞いてもいいですか?」

ラルフは三人を見渡し、確認するように尋ねた。


フォルが真っ直ぐに答えた。

「はい。以前の私は、王子だから勉強するのだと思っていました。ですが、今は違います。知らなければ、自分で正しい判断ができないからです」


次男ジュストも続けた。

「知らないままだと、誰かに嘘をつかれても、騙されても気づけないです。まわりの者も間違えることもあるかと思います。判断するために必要な全言語であり、知識は、自分や大切な者を守るために絶対に必要なものだと思います」


三男サンセールは少し考えてから、静かに口を開いた。

「私は、学ぶことが苦痛でした。ですが、自分の言葉には、責任があり、自分の未来にも影響するのだと身を持って知りました。だからこそ、知らないことをそのままにしてはいけない。学び努力し続けなければならないのだと思います。」


フォルが二人を見て言った。

「私たちは守られるだけの竜人ではいけない。いつか、国や大切な者たちを守る側になる。それは世界中の者となります。言語で誤解なく会話をするために、その責任のために学ぶのだとわかりました。」


サンセールも頷いた。

「世界の者たちの言語や考えや歴史を知らなければ、また同じ争いを繰り返すおそれがあります。解決するために知識が必要だとわかりました。」


三人は揃って頭を下げた。

「今は、学ぶことは自分のためだけではなく、家族や国、守るべき者たちのためだと分かっています」


ラルフは三人を見つめ、静かに頷いた。

「……それが分かったなら十分です。これからも変わらず、奢らず、誠実に学びを続けていってください。」


三人の表情には、以前の幼さはもうなかった。

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