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転生したのでレアアイテム集めたい…えっヒロイン退場してしまいました  作者: 5H


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311/349

311 カーナリアン王国マクド宰相の叱責

「年始の祝賀」が終わると、全貴族と次世代の領主候補が出席するカーナリアン王国の会議が始まった。


会議の冒頭、マクド宰相は、年始の祝賀に際して行った全貴族との面談結果を報告した。


「元侯爵との面談では、マクアリール公爵家について、看過すことのできない発言があった。元侯爵は、マクアリール公爵家について『タスワンズ湖を持っているだけの幸運な家にすぎない』と発言し、さらに『我が国の領土の三分の一を与えておくのは危険だ。いつ国を裏切るか分からない。湖と領地を王家へ献上させ、今すぐ取り上げるべきだ』と主張した。

この発言をきっかけに、各貴族家の言動や領地経営について改めて調査が行うことにしたが、その結果で最終的に六つの貴族家が降格、あるいは爵位剥奪となった。」

マクド宰相は、広間に集まった貴族たちを見渡し、厳しい口調で言った。

「いまだに理解していない者はいないと思うが、あえてもう一度説明する。

タスワンズ湖への魔術協会と精霊協会の立入禁止が、何を意味するのか。

そして、竜の素材を求めてタスワンズ湖へ入り、他国の闇ギルドを消滅させた竜皇国の怒りが、どれほど恐ろしいものなのか。

さらに、竜皇国との『不可侵地域条約』が持つ、本当の重みもだ」

広間は静まり返っていた。

マクドは、さらに言葉を続けた。

「そして、この中にも領内経営がうまくいっていない者がいるな」

何人かの貴族が、気まずそうに視線を逸らした。

「マクアリール公爵家が無償で引いている水路は、あくまで公爵家の善意によるものだ。そのことを忘れるな」

マクドの声が、さらに低くなった。

「そもそも、領主自身が自力で成し遂げられなかったことを、マクアリール公爵家が代わりにやってくれている。それに対して感謝するどころか、領地や湖を奪えなどと言うのは、あまりにも無礼だ」

広間に緊張が走った。

「水路を必要とするほどの問題を抱えているにもかかわらず、自ら解決できていないのであれば、まず自分の領地経営を見直せ。

それをせず、公爵家の善意を当然のものとして扱うなど、領主として失格だ。

領主には、領民の生活を守り、領地を発展させる責任がある。その責任を果たせないのであれば、爵位を返納しなさい」

誰も口を開かなかった。

「貴族という地位は、特権を得るためだけにあるものではない。責任を果たす者に与えられるものだ」

そして、マクドは広間全体に響き渡る声で言い放った。

マクドの視線が、貴族たちを順番に射抜いていく。

「それから、税を滞納している領主にも伝えておく。

去年のうちに通達した通り、納税できなかった場合は例外なく爵位を返納してもらう。そのうえで、労働によって滞納分を支払ってもらうことになっている」

滞納している貴族たちの顔が、一斉に強張った。

「すでに去年のうちに、贅沢品はすべて回収した。さらに、未納分についての納税計画書を提出していない者については、通達した通り、爵位返納を決定した」

マクドは手元の書類に目を落とした。

「ここで、王家から派遣する者を発表する」

その言葉と同時に、広間の扉が開いた。


「な……なぜ……」

爵位返納を命じられた貴族が、震える声で呟いた。

「皆、滞納していると聞いている……」


マクドは冷静に答えた。

「お前のところだけだ」

「……え?」

「もう四つの家からは、すでに分割納税計画書が提出されている。さらに、支払いの目処が立ったとの報告も受けている」

マクドは冷たい視線を向けた。

「つまり、お前の家だけが、王家の通達を無視したということだ」

「そ、そんな……」


マクドは淡々と言い切った。

「爵位を返納し、これまでの滞納分は家族全員で労働によって支払いなさい。自らの責任は、自らの手で果たすことだ」

そして、マクドが手を上げた。扉の外から、甲冑の音が響いた。

「ま、待ってくれ! 私は……!」

叫び声を上げる貴族をよそに、騎士たちが広間へ入ってくる。


こうして、カーナリアン王国は貴族だからという理由だけで責任を免れることを許さない、新たな方針を明確に示したのだった。

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