30 祖先は執着質?
「宰相殿。私もヴァリアードのようにラルフと呼んでも大丈夫かな?
私のこともクローと呼んで欲しい。公の場はもう殆ど出ないから。
出来たら皆の前でも口上もやめて目礼で、と親しくなった皆には伝えているんだ。
番と言うと国によって捉え方が違うが、まだカーナリアン王国は友好的な方だな。
番だろうとなんだろうと花嫁の父からは…その宰相殿の視線が当たり前だろうな。ヴァリアードも睨むなよ。」と失笑した。
「クロー様でお願いします。私のことはラルフで構いません。
運命の番だとどのタイミングでルノアは理解するのでしょうか?
今後についてはどのようなお考えかはお聞きしたいですね。
分からないことばかりですから話せる範囲内で教えてください。」
「会えばすぐ分かるよ。どちらかの反応に分かれるから。その時に今後の事は決める。
お義父上といつかは呼びたいのでな。ヴァリアードは分かっていたが、ラルフ殿も祖先に竜人と人族、竜人と獣人とのハーフがいるのだな。
大体魔力の多いものは祖先に必ず竜人の存在がある。魔力がな?なんと二人に話すとわかりやすいかな?
感覚なのだがどの家系の者かが分かるんだ。
ヴァリアードは攻撃が得意な火竜と、癒しの翠竜と、浄化の得意な水竜がいる…
あと鷲か梟か翼の大きな獣人の存在があるな。
ラルフ殿は万能の白銀竜と、魔力の多い青緑竜と、護りの地竜と、狼の獣人もいるな。
二人とも瞳は水色だが、似ていても全く違う系統だ。これだけの竜人がいる家系も珍しいから。
竜人の祖先還りや執着独占が強い傾向の者が多かったはずだ。
ここの三人が、お互いに厄介だと本能的に理解してる。
あぁルノアがこちらに向かってくるぞ。お茶の用意をしよう。緑茶が良いだろうな。
私もお茶菓子をだすが、ヴァリアードも持ってきたお茶菓子をだせ。」




