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転生したのでレアアイテム集めたい…えっヒロイン退場してしまいました  作者: 5H


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292 家族への合格報告

ヨーリアン帝国魔術学院の合格を確認し、フォル、ジュスト、サンセールの三兄弟は、同行していたサラと共に、入学手続きを済ませ

外国人要人特区内にあるマクアリール公爵家の別邸へと全員で帰還した。

そして、当主であるラルフのもとへ直行し、全員揃って合格したことを真っ先に報告する。

「見事な結果だ。フォル、ジュスト、サンセール。

お前たちの血の滲むような努力が、実を結んだな。」

ラルフは深く頷くと、三人の目を真っ直ぐに見つめてこう提案した。

「だが、この吉報はまず、本国で待つ国王陛下や両親に直接伝えるべきだ。皆様の約束も許可も取り付けている。一度、竜皇国へと帰り、直接合格の報告をしてきなさい。私とルノアも今後のことについて相談がある。一緒に行こう。」 


移動門を使い、三兄弟とラルフ、ルノア、福とサラが一瞬にして竜皇国へとついた。


クロリナラドがルノアを迎えに来ていた。

そして城の王族の私室へとサバスが先導した。 


そこでは、吉報を心待ちにしていた国王陛下夫妻、そして両親の王太子夫妻が、少し涙目の温かい表情で三人を待っていた。

「三人とも、本当によくやった……! 自らの努力で掴み取った確かな合格だ」 

ルディノールは我が子たちの頭を抱きしめ、母親であるユキノアもまた、愛おしそうに息子たちの成長を称えた。 

代表してフォルが話した。

「お祖父上、お祖母上、父上、母上、叔父上。そしてヴァリアード様、サラたち。ただいま戻りました。……本日、ヨーリアン帝国魔術学院を三人で無事に合格したことを、ここにご報告いたします」

サバスに案内された王族の私室。そこには家族全員が集まっていた。

三人は合格発表の場を直々に設けてもらえたことへの深い感謝を捧げるとともに、一同の前で一斉に深く頭を垂れた。ジュストが言った。

「私たちが、かつて竜神様の愛し子様を軽視する発言をし、愚か極まる過ちを犯したこと……そして、世間知らずで幼く馬鹿者であったことを、再度心よりお詫び申し上げます。

ルノア様本当に本当に申し訳ございませんでした。」

三人が深く頭を下げた。

そしてサンセールが言った。

「このような私たちを見捨てず、マクアリール公爵家の皆様にも、再び学ぶ機会と多大なる援助を与えてくださったこと、言葉では言い尽くせぬほど感謝しております。ラルフ様、本当にありがとうございました。」

また深々と頭を下げる三人の姿に、これまで彼らを厳しく、しかし愛を持って育て上げてきた教育係たちの胸に、去来するものがあった。

三人が過酷な試練を突破できたのは、彼らの奮闘だけではない。

礼儀作法や世界史、各国の食材から禁忌にいたるまで、公の場にふさわしい教養を徹底的に叩き込んだ従者やサラたち。

ヴァリアードによる、最高峰の魔導教育。

そして、三人の身に魔力封じをし、容赦なく毎日三十周もの走破を課し、過酷な体力作りを先導したクロリナラド。

正体を伏せたリオンブラン王国の隠密やマクアリール公爵家の騎士団や平民の冒険者たち。たくさんの一流の者たちが総力を挙げて三人を鍛え上げていたのだ。

王子たちの誠実な謝罪と確かな成長の証を受け、私室には温かい沈黙が流れた。国王陛下はどこか誇らしげに、しかし感慨深げに目を細めた。

合格の喜びをひと時分かち合った後、皆が席についた。

厳格なる国王陛下が話し始めた。

「全員合格おめでとう。だが、お前たちの学びはここからが本番だ。

そしてまた竜皇国の慣習について話をせねばならない。

学院生活における衣食住の費用はヨーリアン帝国では無料だが、交際費や私物を購入するための費用は、王家からは一切支給しない。

これからの三年間、市井へ下り、『丁稚奉公』として働き、自力で生計を立てることを義務付ける」 

国王陛下は、三人に厳しい伝統の掟を説明した。

「平日の五日間は寮で生活し、休日の三日間はそれぞれの奉公先へと赴いて働く。これが我が国に伝わる慣習である。

防衛と警護の関係上、行く場所はそれぞれ全く別の場所として指定してあるが、もし信頼できる友人ができたならば、一人だけに限って奉公先への帯同を許可する。もちろん、独りで赴くのも自由である」

これまでの彼らであれば、独りで過酷な社会の底辺へ放り出されることに不安や不満を抱いたかもしれない。しかし、今の三兄弟の心には、危機感と、共に歩んできた。 

「はい。分かりました。」

三人は大きく頷き見つめあった。

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