242 いつか家族でピクニックにいこう
サラの報告を、リアム国王夫妻とルディノール王太子夫妻の四人でお茶を飲みながら聞いた。
「やはり…お父上も変わらないな。一言が余分なのだ。裏表がなく悪気がないお方と…周りから言われてはいたが…。
悪気のないという者ほど悪気がある。私は問題があると子供ながらに思ったのを今、思い出したぞ。
母上からも、「父上のようになってはいけない。相手の表情としっかりと見て言葉に気をつけなさい。」
と繰り返しよく言われたな。
ルノアに怒られたとは…サラロにも遠慮なく厳しく正してほしいと伝えてくれ。
でも…父上には…家族との会話も、大人数も、外での敷物の上の食事など…経験がないだろうな…。
穏やかに夫婦で過ごして欲しいな…我らもタスワンズ湖の大樹の下で皆でいつかピクニックに行きたいな…」
ユキノアが言った。「はい。いつか…フォールとジュストとサンセールとサラ達と家族全員で行きたいです。」
「あぁ…必ず行こう。時間はかかってもな。
リアム。ヤヌス殿はどうなるのか?もう証拠は集まったとルディノールには聞いたが…」
「お母上。今はお茶の時間ですのに…ゆっくりしてからにしましょう。少しでも仕事から離れたい。」
「あぁ…たしかにな…切り替えは大事だ。しかし時間もあるまい。残念だがな。もう…前回からも結論は出ている。天空都市の魔力源として労働対価とする。
王弟夫妻と親戚筋も今回は特例なくだ。
前回の分も含め返金してもらうことは、父上と決めていた事だ。」
「では、このまま仕事の話になりますが…。新しい隠密の代表の資料を見てください。明日王城襲撃とのことですが…半数以上が日雇いの者達で、こちらの隠密も新聞社記者として紛れております。
アージラン公爵家当主ヤヌス殿と、カマスリド公爵家当主シューリ殿、親戚筋の重鎮三名の謁見の申し込みを受け付けました。
実際は時間稼ぎと襲撃目的だと思いますが…王城に入城できないと思われます。
明日は、新しい魔道具と魔道具門の施行テストと対策漏れがないかの確認をします。
ヴァリアードも魔道具門の確認と、三兄弟の近況報告で来てくれると言ってました。」




