238 フォールとマール5
クロリナラドは、タスワンズ湖の水中にいるはずの
マールお祖母上に念話で大きな声で叫んだ。
「孫の次男クロリナラドです!お祖母上〜竜神様の愛し子の私の番が、お祖父上に激怒してます!助けて下さい!」
水中から大きな大きな水竜が、地上に降りる一瞬で人型となり、ルノアに頭を下げた。
「はじめまして。愛し子様。クロリナラドの祖母マールです。マールとお呼び下さい。
私の番が申し訳ございません。」
「はじめまして。南大陸カーナリアン王国マクアリール公爵家長女ルノアです。
愛し子ですが、様もいりません。ルノアとお呼びくださいませ。
お祖母上様が謝罪する必要はありません。
あっ。綺麗な鱗に傷が…」
キッとまたお祖父上様の方を怒りの視線を向けた。
「白銀の腕輪の誓いを契約した時の口上を今すぐ言って下さい!」魔力全開だ。
さっ!と結界をクロリナラドが張ったが少し間に合わなかった。。
「……ウァッ…グッ…白銀の腕輪に…我らは対等なる…契りを結ぶ。我が魂を…汝に捧げる。
誠実に、末永く…隣にいてくれマール…
本当にすまなかった。我儘で傲慢な私を許して欲しい。
対等にと約束にしたのに…そしてこれからも、誠実に我が隣にいて欲しい。」
「はい…私も王妃ではなく母親で、民より我が子を優先させました。たくさん間違えました。
これからもヤヌスの罪を、私の出来ることで償っていきます。フォールとの時間も取り戻しながら。
私達二人で出来る事を探して生きていきましょう。」
「傷もすまない。漁も手伝いもせず、魔道具に夢中になってしまった。大事な身体を守れず…」
「竜神様の神獣の福だよフォール、マール。
そして二人の側にいてくれるサラロだよ。皆にサラって呼ばれているよ。
たくさんいるけど、侍女精霊として今は竜神国と契約していて、王族の皆を連絡役や侍女として、たすけているからね。
ルノアの小さい時に側にいた者達が、自ら成長して侍女精霊となったからね。精霊王様もビックリなんだよ。
精霊様だから精霊王様の言葉も、竜神様の言葉も伝えてくれるからね。ルノアが本当に大事にしてるから、
気をつけてね。」




