229 レオン国王様生誕祭5
ルフォコン公爵家は大変な騒ぎになっていた。
ご当主ご一家が夜会に出かけたあと、臨時調査官のライ殿下と魔術騎士団が強制調査で公爵家にやってきたからだ。
当主不在のまま不審な動きをした者は公務執行妨害で収監となると仰られた。
公爵家を守っていた隠密私兵もすべて拘束されていった。
従者達は全員大広間に集められ圧倒的な魔力の多さ、周りとは一線を画す筋肉質な大きな体格に畏怖し中には意識を失う者までいた。
公爵家の執事長は後手に拘束され魔術騎士団長がライ殿下を守りながら執務室にむかった。
執務机の引き出しや本棚奥の隠し部屋、秘密経路など扉という扉をあけ…金庫数十台を魔道具刀で切り開いた。
一部屋一部屋確認し従者の部屋、地下室、食料庫の奥にあった隠密の部屋など全て調べていった。
庭にある一見武器庫には見えない庭師小屋や、その先の脱出用の隠し通路に置かれていた使用が禁止されている魔道具武器が多数あった。
不正薬草や国外からの禁忌薬品、黒魔術呪全集、二重帳簿と思わしき多数の書類や手紙が見つかった。
アシノニックス公爵家と協力して謀反を起こす準備をしていたのだ。
「謀反計画の密書、無臭睡眠薬…ようやく見つけた。はぁ長かった。」魔鳥便をロアに送った。
魔術騎士団長が言った。「殿下…私辞職して部下になりたいのですが…後頼んでいいですか?」
「いやいや勘弁してくれ…どれだけ雑用させられてると思ってんだ。とにかく全部開けたから後はなんとかなるだろ?後二つ別邸な…移転で俺の隠密も付いてくるから団長と五人は大丈夫だな?一晩で回る。明日朝から会議で忙しいんだよ。魔術騎士団もたまには魔力切れ寸前で魔力量増やしてくれ!帰りは必ず送るから!魔術騎士団の手柄で頼むな。団長未成年の番見つかったんだろ?羨ましいなぁ…お祝い!二週間あれば会いに行けるだろ。頑張れ!」思いっきり背中を叩かれた。
その時に公爵家当主とその家族が戻った。
「国王様から全権を委ねられた臨時調査官第三王子ライです。罪が多すぎて…アシノニックス公爵家との謀反計画等全て押収済です。時間はたくさんありますので…ゆっくりお話聞かせてください。」その場で全員が収監された。
同じ頃、アシノニックス公爵家も同じ状態だった。壇上に上がれなかった者全ての家に強制調査が入った。
ジュニアが王妃療養中となれば一気に謀反計画を進めるだろうと隠密からの報告で全て把握し準備していた。
王城では低位貴族の挨拶を受けながら合間にレオンが結界を張りマリアに言った。
「前国王の遺産をようやく精算できそうだ。マリア頑張ったから沢山褒めてね。」にっこりと笑った。
全員の挨拶が済みレオン国王様が話された。
「皆の者、引き続きこの宴を楽しんでくれ」
王族全員が退室された。




