222 ネネのため息
リオンブラン王国の国王夫妻の執務室でブラックマンバ公爵家ネネは小さく丸まって警護をしていた。
本当はマクアリール公爵家に行きたかったが…
マリア様から国内は片付いたが勢力が変わり警戒を解くべきではないと話されて…。
こういう時のマリア様の直感ははずれたことがない。私も気を引き締めていた。
王妃様が言った。
「ネネ。そんなにマクアリール公爵家に行きたかったの?マクアリール公爵家から帰ってきてからため息ばかりよ。気がついてる?」と念話で話しかけられた。
「…ラルフ様から貰うおやつが美味しくて…大きな蛇姿を見せても全く嫌悪感も畏怖もなく私を怖がらず…
森の中の移動で鱗に擦り傷を作って帰ったら、癒しの魔法までかけてくださった。
綺麗な鱗を大事にしなさいと…そんな者もいるのだなと驚きの毎日でしたから。マクアリール公爵家の皆様は求愛行動だと気がついていないのは分かっていましたが…。
リオンブランでは私達は嫌われ者ですからね…蛇族は。
皆マクアリール公爵家の方々に優しくされ癒されたようです。」
「あらあら…ネネにもようやく穏やかな日々が来たようで安心したわ。
もう来月には定年退職でしょ。その後はマクアリール公爵家でお世話になったら?
紹介状もしっかり書きますからね。貴方が沢山の子供を産んでくれ優秀な心穏やかな子供達ばかり…。
リオンブラン王国は蛇族のおかけで成り立っている安全です。
それが分からない者と、分かる者で、私達はしっかりと判断させていただいてますよ。
タスワンズ湖で生活することが一番無理がないのでは?
自然の中でありのままの姿で本当は生活がしたいんでしょ?」
「でもご迷惑かもしれません。領民の皆さんも蛇は怖くて苦手ですよ。
私の番も…同じ蛇族でしたが会ったのは三回ほどでしたが…いつも恐怖と畏怖の顔つきでしたからね。
番の考えが四足歩行の方たちとは全く違う考えも嫌われる原因でしょうから…。仕方ありませんよ。
私は始祖かえりですから…多産の他蛇に比べれば少なかった。
子孫を残す義務も…ようやくナナ達が独り立ちしてホッといたしました。
今後のことはゆっくり考えますね。」
「もちろん延長して勤めて貰えたら一番なのですから…ネネの好きな通りにしてください。
種族の違いを理解しない者が悪いのだから…私達の力不足ですね。嫌な思いもたくさんさせてしまい…
それでも守ってくれて本当にありがとう。私達はネネにお願いする立場ですからね。
そこは絶対に忘れないでね。」優しく微笑んだ。




