212 マリアとルルの仕事着
レオンが言った。「うぅ…嫌だけど…早いものだな…大きくなってしまったのかルル…色々考えて自分で決めたのだな…自分の為民の為…そうだな。あぁ寂しいし…心配だし…でも安全を整える。マリアもそうさせたいのだな?」
「はい。子供達がしっかりと自分の足で自分の意思で獣人としての誇りを持って民と生きていって欲しいです。その為の知識が経験がルルにも必要です。ジュニアに伝えましたが国外に嫁いだ獣人が国内の不正で医薬品が滞って困っております。その商会を立ち上げと運営をルルに任せたいです。容姿は狙われるだけのものではなく優位に立てる武器となっていけると考えました。どうですか?ロア?ライ?言語もルルには敵わないのでしょう?」
「あぁ…分かりました。私達の癒しが…ルルしっかりと学んでおいで。飛び級で卒院してきて!」ルルは苦笑いした。
執事室にムナが移転で荷物を全て持ち帰ってきた。
「ラルフ様より全て国王様に確認して貰い許可の出せるドレスだけで大丈夫だそうです。王妃様の国内の掌握とマクアリール公爵家の衣料品産業の発展に協力してほしいとのことです。」
レオンがすぐに匂いに反応した。「香木の布…東大陸のタハナヤ森林国の布か?カイリも相変わらずいい仕事してるな…マリアとルルの可愛さでリオンブラン王国で広告塔になって広めてくれって言ってたな…あぁ確かに悪意あるものは選別できる。ラルフも本当抜け目がない…たしかに仕事着だと割り切れるな…マリアとルルも守れるし市場独占か…」
「良いのですか?レオン」
「あぁこれは仕事だ。安全の為でもある。オハギも緑茶も新しいドレスもマリアとルルを助けるものだ。またいつか私の色も着てくれ。好きな色を着て楽しむといいよ。何でも似合うよ。マリアなら。」
「ありがとうございます。レオン…お揃いで新しいデザインで作ってきましたから…レオンの生誕祝の夜会でルルの飛び級満点卒園と学院の留学を発表しましょう。三兄弟の番もなかなか見つからないのでこれからは国外からの招待客も沢山呼びましょうね。新しい警備体制も確認できますからジュニア ロア ライ任せましたよ。まず三人で準備した生誕祭を確認してから執務補佐官を退官し王妃の仕事に専念いたします。よろしくお願いしますね。」
本来はレオン一人で学生の時から仕事ができていたのだ。結婚してからレオンが一緒にいたがり私も線引きが出来なかった。教会、病院への慰問や社交界や他国との交流や調整など手が回らず隙を作った。王妃の仕事を改めると決めていた。
「レオン。お互いにしっかりと仕事をして二人で過ごす時間を増やしましょう。また追いかけっこして遊びましょうね。楽しみです。」
「あぁ…楽しみだ。頑張る!マリア」
四人の安堵の表情は二人からは見えなかっただろう。
ルルはそっと安心の涙を拭いた。二人が天に還らず側にいてくれることを竜神様に感謝した。




