207 ルル姫の心配
ルノアがクロリナラドと食事を終えてルルに家の中散歩を誘いにきた。ルルの体調が良くなってから毎日追いかけっこしたり競争したり早歩きで話しながら獣人の体力についていけなかったルノアも沢山歩けるようになった。ラド様にも教えて貰った筋肉運動を二人でキツイと言いながら運動も楽しんだ。
「ルノア お母様の体調が良くなくて…話聞いた?明日帰るんだって…色々とお父様に許可取らなくちゃいけなくて…番候補?のことも…相手は忘れてるけど…私にはまだ分からないし商会やらヨーリアンの学院の予習勉強も始めないといけないしね。」
「蛇族の話も少し聞いたけど…大丈夫?」
「蛇族の一番仲の良い友達がいたの…もちろん今も私は友達だと思ってる。父が母上に自分以外の匂いが嫌で排除したの…母の侍女もしてくれてて…それから一族で後ろ盾からはずれてしまって…毎日話してたのに…学園も退学して領地に戻ってしまったの…お別れも出来なくて…手紙も受け付けて貰えないって母上も話してて…私もずっと返事はなくても書いてるんだ。止められてると思うけどやっぱり諦めきれなくて…今でも大好きなの…双子なんだけどね…凄い鱗が綺麗なの…ルノアにも紹介したいなぁ…」
「そうか…心配だね。父からも頼まれてレオン国王様とマリア様とルルとお兄様達でお揃いのイヤーカフ作ったの。レオン国王様は嫌がると思うけど…やっぱり心配で…ヴァリー叔父様がレオン国王様から頼まれて王城や従者さん達の安全対策もしたって聞いたよ。ムナも大事な人でしょ…ルルにとって…双子のお友達ともまた会えるといいね…綺麗な鱗かぁ凄いんだろうなぁ…」
「ルノアって全然大丈夫なんだね…獣人って聞いてもも…嫌悪感がないのがよく分かる。獣人は直ぐに相手の悪意とか軽蔑とか…わかっちゃうの。残念だけど」
「そうなんだ。福ちゃん神獣だけど元々は白梟だったんだよ。もう可愛いくてね。今でも毎日ブラッシングしてるの。あと母様がね…誠実に生きなさいって。自然と妖精様と精霊様を大事にって。ルルやムナや王妃様もそうでしょ…だから絶対に信頼出来るって分かるの。ルルが好きならきっと素敵な蛇獣人なんだね。会えたら紹介してね。魔鳥便送るからね。」
「ルノア。福もお揃いで何か作ってほしいな…三人でリボンが欲しい」
「あぁ…福様可愛いかも…リボンはやっぱり紫紺かなぁ…銀色の刺繍糸でルノアのお花と竜神様かっこいいだろうなぁ…またドレスのデザインも一緒に考えようね。楽しかったから…寂しくなるなぁ…でもね。お母様がやつれてきて殆ど眠ってるの…心配で。もう帰ることは決まっているけどお父様としっかり話し合えるのか?変わってなかったらどうしようかと…不安しかないの。」
「大丈夫。マリア様が明日帰る事を決めたんだから…直ぐにレオン国王様にイヤーカフつけてね。そして家族全員でイヤーカフをつけてもらえばすぐに分かるから。ルルにしか頼めないからお願いします。お父様にも伝えておくからね。」
皆で部屋に帰って緑茶を飲み福ちゃんと一緒にリボンを考えた。出来上がったらリオンブラン王国に送る約束をした。




