203 竜人の香水
クロリナラドは頭を抱えた。「はぁ…大体予想できるが…現状確認しても?」ラルフが説明をした。
「フォル ジュスト サンセール礼儀の授業を真面目に受けていないな。国外では通用しないし相手にされない。何故か?お前達の身分を国外では公表しないし話せない魔道具をつけるからだ。何故か?誘拐の危険があるからだ。それは代々私も兄上も父上も皆そうだ。今の時点で未成年の獣人であるルル様は番を感知できない。それも知らなかっただろ?獣人を侮っていたから勉強もしていないだろう。ルル様に無礼者と言われたサンセールは多分番に選ばれることはないだろうな。ライオンはシルバーライオン以外は多夫多妻だ。王族は強い子供を残すためにだ。私もここまでの説明しかできません。王妃様申し訳ありませんがどうすることが一番ですか?お聞きしても?」
「あぁ分かりました。」胸前で右手を右から左に払った。「忘却!消臭!」一瞬にしてサンセールは床に倒れた。
「あぁ…これ程弱いとは豚以下でしたか…失礼しました。強くかけすぎましたね…獣人だから力加減が難しくてごめんなさいね。あら四足動物ですから根に持つんですよ…番には選ばれないと思いますが…本人が思い出したら何度も伝えてください。無能は努力なさいと…ルルの上には三人の兄がおりますからね。戦って勝てなければ会うこともできませんし…あぁ移転すらできないなら会いにもこれませんから安心しました。ルル?番だと思う?」あぁ…マリア様怒っているのだな…と皆の背中が寒い。
「番だと?わかりません。何人かの一人ではないですか?弱い者は必要ありませんから私でも移転できるのに…皆様何歳なのですか?学びの時間が長くないと習得できないからかしら…良かったですね。知られなくて…お母様失礼いたしましょう。あぁ…香水が臭くて気持ち悪いです。貴方方にはいい匂いでも妖精様や精霊様や他国の方には気持ちの悪い匂いですよ。失礼します。」
ですよね。ルル様怒ってますね。当然ですよね。とムナが頷いた。三人が本邸に向かって静かに歩いていった。
「あぁ…もう無理だと思っておいた方が良い。リオンブラン王国は人族や他国から見下され虐げられてきた時間が長い歴史の国だ。今のサンセールなら忘れることが幸せだ。思い出すまで誰も何も言うな…思い出すこともないかもしれない。サラ知らせてくれる?兄上と父上には…あと香水の件もあれは嫌味ではなく本当のことだ。お前達以外の王族が香水をつけていないのも気がついてないのだな…香水は今後つけるのをやめなさい。二度目はないからな。これは妖精様や精霊様に対しての礼儀だ。サラすまないがあと少しでサンセールが目を覚ますから三人を今日中に礼儀を叩き込んでくれ。試験をして合格したら食事を与えてくれ。合格できなければ飯は抜き!あと筋力がまったく無いのも戦えない。そのだらしがない体型を体力作りもさせてくれ。私と兄上と同じ量の項目で頼む。頼むから危機感を持って真剣に取り組んでくれ。時間が足りない。起きたらサンセールにもよく伝えてくれ。良いな!」
「運命の番の獣人なら竜皇国に連れていけば問題ないのでは?」ジュストが聞いた。
「竜人至上主義も恥ずかしいからやめなさい。竜皇国でも王族だろうと竜人だろうと番の入国は相手の承諾を必ず確認される。ルル様も未成年。父親と長男がシルバーライオンだから家族に対して執着が凄い…厳しい事をいうが忘れた方がサンセールには幸せだ。三兄弟は恐ろしいほど強いんだよ。知力体力魔術も高い王族だから…相手にされないと思うぞ。」




