202 サンセールの番?
竜皇国の三兄弟フォル ジュスト サンセールはマクアリール公爵家のすぐ隣の別邸に案内された。ラルフが言った。
「申し訳ありませんが今リオンブラン王国の王妃様と王女様も滞在されていて…同じ建物内ですとリオンブラン王国の許可がおりませんでした。」
「………なぜ獣人の方が優先?!獣人を別邸に異動させればいいだろう?」サンセールがつぶやいた。
「サンセール!差別発言はやめなさい。私達が弱いから誘拐の危険の回避のためにここに滞在させてもらっているんだ。理解しなさい。横柄な態度は改めなさい。」フォルが強く注意した。「しかし…」ジュストも納得いかない顔色だ。
其処にルル姫とマリア様が別邸近くの散策路を歩いていた。
「…甘い匂い!?…あぁ…!!可愛い!なんて可愛いんだ!マクアリール公爵家中から甘い匂いがして落ち着かなかったが…あぁ番なのか…」サンセールが窓から飛び出し走っていった。慌てたラルフも散策路に走った。
「あぁ私の運命の番だ。私は竜皇国第三王子のサンセールだ。名前を聞いても?運命の番!」手をルルの腰に回そうとしたが…
「はっ?!?」ムナが前に立ちルルが魔力で吹き飛ばした。
「無礼者!初対面の異性の腰に手を回すとは…どんな乱れた異性関係をお持ちの方なのですか?見てわかりませんか?私は未成年ですよ。先程も獣人に別邸に異動させればいいだろ!と差別発言をしていましたよね?こちらはリオンブラン王国王妃マリア様です。滞在は先に許可をとっております。私も第一王女です。なんで防御もできない弱い王子なんですか?番?私より弱い者が番など認めません。出直してきなさい。竜皇国はこんな礼儀も知らない者を平気で国外に出すのですか?いくら不干渉とはいえ…恥ずかしい…」
「あああ…すまなかった。許しておくれ…腰になんて慣れていない…初めてなんだ。差別発言も失礼した。あぁ…なんて失態を…申し訳ございません。王妃様も失礼いたしました。どうかどうかお許しください。」深く深く頭を下げ膝をついた。
「えっ?」全員が驚いて顔を見合わせた。
「あああ…クロー!すぐ来てくれ!頼む!」
クロリナラドが慌てた様子で移転してきた。




