201 タスワンズ湖のオハギ製作所建築
ヴァリアードは朝からタスワンズ湖にきてドワーフのナインと工場の見取り図を見ながら打ち合わせをしていた。ナインに言われた通りに魔木の長さ太さを紙を切っているかのような切れ味で魔木を裁断し切りそろえていった。
「相変わらずめんどくさがり屋なんだな…」ナインが呆れ顔だ。なぜなら全てナインが魔木のサイズと本数を正確に数え組木とされる技術も全部ナインに言われた通り作業しているだけだったからだ。
「俺にはナインの設計図の精密さは疲れる。頭を使いたくない。向き不向きがあるだろ?とにかくエミリアに言われたことは作業現場の清潔さと商品に異物混入の恐れがない環境。空気清浄と清掃が簡単なこと。従業員の負担が少なく体を傷めない作業内容にすることだからな。」
「俺にはこんな膨大な魔力はない。でもイヤーカフを貰ってからは心身共に健康に過ごせて魔力も増えたからありがたいよ。ではまずモチゴメの洗浄から水分調整の魔道具設置だな。その後二つ作業部屋に別れてセンベイ部屋とオハギ部屋にわける。工程が少ないセンベイの方角に包装と最後の異物混入がないか確認する魔道具を置いて製造年月日の印刷して用紙で包む魔道具を置く…だな。オハギ部屋にコシアンとツブアンと季節限定の作業が出来る五箇所を作って欲しいと聞いてる。保管庫に其々流れていくようにしたんだ。」
「あぁだから高低差か…モチゴメと真っ黒豆も洗浄しながら流されて鍋に入り…全部水流利用の流れ作業…動力源か…本当ナインも天才だな。無駄がない。」
「魔力を使わずできるところは自然の原理も取り入れてタスワンズ湖の魔力や自然の力や精霊様妖精様の力も水からも頂いて無理がなくだな。」
「なるほどな…ではその次は真っ黒豆畑の方から入口も大きくやっていくな。将来的に商品が増えて行くことも考えて真ん中に全ての包装と倉庫と運搬が楽な導線を円形に広げていくで良いんだな?」
「あぁ大丈夫だ。よろしく頼む」
「では施工開始!」ヴァリアードが両手を広げ其々の工程を口にしながら軽々と大木の魔木が空に浮きながらガツンガツンと大きな重厚な魔木が組み立てられていった。




