197 竜皇国の魔道具門1
今日は竜皇国の魔術学園と魔術学院の進級試験が行われる日だ。いつもなら直ぐに自分のクラスに入り試験を受けるのだが今回は違った。学園では朝から入口で魔術省の職員が書類を持ち笑顔で待っていた。
「今回より新しい取り組みがはじまり学園内の安全の為にこちらの魔道具門を通って職員に貰った色紙のクラスに入室して試験を受けてもらう。本日は試験の為、従者は学園内の立ち入りは禁止となる。待機場所があるのでこちらの魔道具門を通ってから移動してもらう。試験開始時間は全員が入室した時点で開始となるから心配しないように。爵位関係なく此方に並ぶように。」十台の魔道具門が置いてあり生徒達が従者と別れ荷物を持ち魔道具門を通った。魔道具門を通るとクラス分けとなり其々の色紙を貰い色紙のクラスに入室した。殆どの生徒達が黒色と赤色の紙を貰い時々白色の紙を貰う者がいた。全員のクラス分けが終わり入室が完了した。学園放送が流れた。はじめての試みとして不正防止の為其々に置かれている魔道具ペンで自分の魔力を流し名前を記入すること。間違えた所は指で押さえると消えるので書き直し可能と説明された。魔術学園の進級実力試験として習っていない範囲も出るが答えられる所だけで良いと伝えられた。今回の試験を受けず退室する者は例外なく学園の退園処分となる為注意すること。終了した者から挙手し退出して良いと説明され試験が始まった。
黒色紙のクラスでは全員が魔導ペンに魔力を流すことができず名前が書けなかった。一人の女性が挙手し横柄な態度で言った。「体調が悪いので試験を受けず退出したい。このような試験をするなど聞いていない。親に相談をしたい。」殆どの生徒が挙手し文句を言った。
「わかりました。放送があったように例外なく学園の退園となりますので家の方と相談してください。静かに退室を…」と全員が文句を言いながら部屋を出た。
部屋の前には魔術省の者が待機しており名前を確認され親に渡すようにと魔封筒を渡された。
赤色紙のクラスでは魔道具ペンに魔力を入れ名前を全員が書けたが半分以上が空欄だった。其々挙手し退室していった。同じように名前を確認され親に渡すように魔封筒を渡された。
白色紙クラスでは静かに皆試験問題を解いていた。人数は50名だった。
魔術省の職員が別室で魔鳥便をルディノール殿下に送った。
「名前が書けたものが185名赤が135名ですが残念ながら合格点には程遠いです。白が50名は卒園しヨーリアン帝国の学院受験は可能ですが…。結界が張れなければ退学となるので…非常に残念な結果となりそうです。」
学院でも同じように魔道具門を通り別れ試験を受けたが…学園と同じように学院全体の三割ほどしか学院に残れる者がいなかった。




