181 ルノアはサラ達に怒られる
長男のフォル次男ジュスト三男サンセールの顔色が悪かった。
「はい。申し訳ありません。私達は自分達の魔力に過信していたと…恥ずかしながら今ようやく理解したところです。」長男のフォルが話した。
「これ程までとは…結界を張ってですか?無かったら命の危険を感じますが…お父上達は大丈夫なのですね?」次男ジュストが聞いた。
「あぁ多分魔力は三男のサンセールが一番高いが…大丈夫か?」ルディノールが心配した声をかけた。
「兄上達は大丈夫なのですね…私は…自分が恥ずかしいです。命の危険を…感じております。すみませんクロー叔父様結界をもう少し強くしてください。お願いします。」
「あぁ…サンセールいい経験ができたのだな…大丈夫だ。誠実に毎日鍛錬しなければ差が開いていくんだ。これからのサンセールを楽しみにしている。魔力だけではない心の強さを学んで強き者としての使命を考えた行動を期待している。そしてフォル、ジュスト日々の鍛錬を続けているがまだまだだ。国民の見本となる言動と行動を頼む。ノアはまだ生まれて十年だ。お前達の王族の行動を見て学ぶ。責任重大なのだぞ。愛し子だからではなく妹だと思って守って欲しい。この間レオンを結界内で氷水を上から落とし伏せをさせたんだ。怒らない人が怒るのが一番怖いことを学ぶんだぞ。本当に頼むぞ」苦笑いだ。
「ええぇ…シルバーライオンやられちゃったのか…」サンセールは呟いた。
「ラド様…それはちょっとここでお話することでは…初対面なのに…」
「そうだな…あれはレオンが完全に悪かったな…」苦笑いしながら状況をしっかりと説明した。
しかしサラ達がすっと頭をさげて話しはじめた。
「ルノア様。サライとは共有していましたが…あれ程離れるなとお話していましたよね?はじめての買い物とはいえラルフ様から離れて福様の静止を振り切るとは…どういうことですか?誘拐されたらどうするのですが?妖精が見えても変幻かもしれないと罠かもしれないと何故一歩踏みとどまることができなかったのですか?私達が納得出来る言い訳をここでしてください。」其処にいたサラヨ サラコ サラロ サラナがルノアに詰め寄った。
「はい。罠だとまず考えてちゃんと確認してから誰かに頼みます。二度と離れず同じことをしないと努力します。サラ達を心配と不安にさせてごめんなさい。」
「はい。理解していただいて良かったです。これで全員に怒られたわけですね?共有していませんでしたから…サライも考えましたね。」ウフフと笑った。
王族達は心の中で誓った。はじめてのサラ達の精霊の怒りに触れて体の臓器がぎゅっと縛られたような痛みを感じた。あぁ…サラ達も穏やかな笑顔の下には…怒らせてはいけないと全員が苦笑いで顔を見合わせた。




