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午後になってヴァリー叔父様が私の部屋に移転してきた。私と福ちゃんはびっくりだ。
いきなり部屋に現れたから これはお父様に相談案件だとヴァリー叔父様に言った。
「叔父様女の子の部屋にノック無しに入っては駄目ですよ。お父様に相談しますからね。怒られてくださいね。味方しませんよ。いいですね?今は福ちゃんのブラシッングの時間です。」
「あぁ福。そんな嫌顔するなよ。俺だってルノアに会いたかったんだぞ。お前いつもルノアに魔力貰って魔力タンクになってるんじゃないか〜なんだと!大きなお世話だと!生意気なんだよ使役の分際で!」
ルノアはジト目だ。「お父様から福ちゃんを妹として家族として大事にしなさいと言われているのに使役って言わないでください。ヴァリー叔父様。白ちゃんも使役なんですか?もう私達お友達になったのに…」嘘泣き顔をした。
「あぁやっぱりルノアが名前をつけたのか?だからか?そうかルノアだったんだな!そうだと思ったけどな!全く消えなくなって魔空間にも入りたがらないし一日ピーチクパーチクうるさいから仕事中は静かにしろって言ってくれ。俺の言うこと全くきかないんだよ。」
そう頭の中に白ちゃんが名前を付けてと話しかけてきたのは本当の名付けになったんだ。まんまでごめんなさい。
白ちゃんが撫でてと顎を腿に乗せてきたので頭から優しく撫でてあげた。
「白ちゃんお便りのお仕事の時以外は叔父様の魔空間で休んでくださいね。お便りを届ける時は気をつけて来てくださいね。待ってますから」と頭を撫でながらお話するとヴァリー叔父様の魔空間に入っていった。
「福も魔空間に入るのか?」ヴァリー叔父様が聞いた。
「全く入らないんですが体調とか大丈夫なんでしょうか?叔父様と会話してますよね?私はまだできないんですが?どうしてですか?」
「ルノア」と頭の中に叔父様の声が聞こえた。
「あれ?ええ?何?どうやっているんですか?」
と声を出して聞いた。
「念話だけどこれもイメージだな。声を出さず私の瞳の奥に届くように声を出さず優しく話しかけてごらん。」
「ヴァリー叔父様」良くできましたと頭を撫でてもらえた。
福にもやってごらんと言われて「福ちゃん大丈夫ですか?不快感は?」
「ルノア〜ようやく話せた。いつも優しくしてくれてありがとう。大好きルノア。お父様呼びましたから来ますよ」
「ヴァリー様!!!!」
お父様が大きな声で部屋に入ってきた。
「どういう事ですか?ちゃんと馬車できてくださいとお話しましたよね?ルノアの部屋に勝手に入ったってどういうことですが?着替えてたらどうするんですが?入室はちゃんとマナー通りでお願いします。今後もルノアの部屋移転は禁止にしますよ。結界!」
「あぁぁ〜ラルフ張ったな結界〜めんどくさいやつ!何で国境の辺境伯以上強度あるんだよ〜。個人の部屋に張るなよ。お前本当宰相やめて魔術師団長やれよ。」
叔父様とお父様は自然と幼馴染の関係に戻ったそうだ。一番年上のヴァリー叔父様が一番子供っぽくて本当大変だったと思い出話をしてくれた。お母様と三人でよく悪戯をして罰を受けたり怒られたりした話も聞いてこんな穏やかな日常の会話が出来ていることにルノアは嬉しかった。
ゲームしか楽しみがなかった孤独な生活に疲れていた自分に今は家族がいて食卓を囲み一日の他愛もない話を出来る日常が幸せだと噛み締めた。




