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ヴァリー叔父様の魔鳥便が届いた。
「ルノア。明日のお昼過ぎに行こうと思っている。買い物に一緒に行っても良いがラルフから私もまだ買い物も一緒に行ってないから駄目だと言われたよ。エミリアの時は譲ったからルノアは駄目だと昔のことを愚痴愚痴言い始めて…全く大人げない。あぁ仲が悪いわけではないから心配するなよ。今回は何か美味しい茶菓子を買って行くからな。ルノア楽しみにしてくれ!明日な」
白い鳥がルノアにすり寄って嘴で指を突付いた。
可愛いなぁと顎下を触り魔力をあげた。頭の中に名前をつけて!と声が聞こえた気がしたが…白ちゃんかな〜と声を出しながら撫でてあげた。全身の白い羽根が大きく膨張してブルブルと震えて少し大きくなったような気がしたがまぁいいっかと顎下を撫でヴァリー叔父様に返した。
福ちゃんも近づいてきたので同じように魔力をあげた。福ちゃんに魔空間に入る?と聞いたら首が左右に振られた。そう最近何となくこちらの言葉を理解している感が出てきた。お父様に言われた通りこの大きさで止めるよと伝えたら頭を上下に振った。理解してそうだったからえらいねとまた撫でて抱きしめた。機嫌よくフゥフゥと鳴いた。
最近お父様は毎日夕方に帰ってきて夕食は二人で食べるようになった。仕事が忙しい時は家に持ち帰ってくることにしたそうだ。そして宰相補佐官の五人に仕事を平等に振っていると話を聞いた。
「ルノア。私は二年後に宰相を降りる準備を始めたよ。ヨーリアン帝国に一緒についていこうと思う。勿論誰にも伝えてはいないが領主の仕事も今任せている執事と相談しながら領主としての仕事をルノアにも教えていきたいと考えている。もしルノアが魔術師として生きたいと考えても領主として生きたいと考えても冒険者になりたいと話しても何人にも慣れる可能性を私が私の仕事を押し付けたくないと思っているんだ。私は本当は魔術師団に入り魔術師として国を守りたかったと思い出したんだ。ただ両親からは宰相として今の基盤を引き渡したいと言われ家は私しか子供がいなかったからね。国を整えることは大変でもあったが楽しさも分かった。でもやはり私は尊敬出来る人の下で働きたいと考えるようになった。ヴァリー様の請求支払い額が大きくて王が税率をあげると言い出したんだ。自分達の贅沢を辞めずにいくら諭しても変わらない人なんだと見切りがついた。国替えを今の所するつもりはないがハーマイル公爵に体調不安を理由に宰相職の打診をしてみたんだ。そうしたら思いの外好感触で調整をしながらゆっくり外堀を埋める準備を始めたよ。ライド殿下からは何度か面会の要請が来たんだが王に直接お断りを伝えたんだ。この程度の妨害で諦めるようならライド殿下もまだ九歳だから仕方もないが第一と第二よりはマシな位だろう。あとはハーマイル公爵を味方に付けるしか方法は無いだろうなと見てるよ。」とちょっと黒い笑顔で笑っていた。




