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「ではサリド殿下との婚約の話は断りをいれる。
会っても会わなくても答えは変わらないと伝える。第三王子ライド殿下とのお話が出てもヴァリー様から言われていると王命でもお断りするとはっきり伝える事にするよ。12歳までは男女別クラスだからあと2年のうちにヴァリー様に魔法を習い男女同じクラスになるタイミングでヨーリアン帝国に留学としようか?留学の話は妨害にあうかもしれないから今は内緒にしておくかい?」いい笑顔のお父様だ。「はい。そうします。学園での噂も払拭しなくてはなりませんから。お父様八人ほど長期療養とヴァリー叔父様にお聞きしましたがどなたかお聞きしても大丈夫ですか?他言はいたしませんが?」
「お茶会では宰相補佐官と騎士団長と魔術師団長の三人の従者。アテリアナ伯爵の両親と兄と弟。マリナの婚約者候補だったナイサルド侯爵家長男のギデオン殿だ。供述書では宰相、騎士団長、魔術師団長に近付く為にまず従者を味方に付けようとしたとのことだ。アテリアナ伯爵家の長女は虐げられていたが祖父母に10年前に助けられ別居していたそうだ。祖父母が後見人となり長女がアテリアナ伯爵を継ぐこととなった。従者三人は半年ほどで魅了が抜けると聞いているがあとの五人はもう社会復帰は出来ない。魔薬毒草と同じような症状らしくマリナの名前を呼び続けていると報告書には書いてあった。本当にお手柄だったのだぞ。報奨金はヴァリー様から口座に入金されているからこれも渡したかった。この金額だ」と銀行ギルドからの用紙を渡された。
あぁ…前世であればもう働かなくていい金額が書いてあった。世界を救った金額だからこれぐらいが妥当と言われたがお父様に伝えた。「半分は貯金します。半分はマクアリール公爵領地の為に使ってください。お父様にお任せします。運用してください。」私はきっと何かを絶対に大人買いしたくなる。きっと王都通りの魔術書店も魔道具屋もレアアイテムが沢山売られているのだ。絶対店ごと買い占めてしまうと自分自身の欲望を止められる自信が無かった。あぁぁぁぁ抑え切れるのか…我慢だ…なぜ我慢しなくちゃいけない…目を瞑り天井を見上げ下唇を噛んだ。




