157 薄い証
「あぁ…ルノア様申し訳ありません。ラルフ様もヴァリアード様も…そうでしたね…お母様が…」マリアが頭を下げた。
静かにラルフは続けた。「妻が病弱だった為番の腕輪契約をさせてもらえませんでした。運命の番でしたけど…辛かったし今も寂しい。会いたい。でもほらこうして今でも妻の沢山の魔石が残っております。妻が私が寂しくないように…考えて残してくれました。しっかりといつも首にエミリアに包まれているようで安定しております。次にエミリアに会う時には無事にルノアを育てたと頑張って生きての約束を果たしたと褒めてもらいます。そして今私にしかできない事を後悔がないように誠実に生きると決めています。ですからまだその薄い証を…命を諦めないでいただきたい。生きたくても生きられなかった者がいます…当たり前の生活は当たり前ではないです。レオンも必ず気がつきます。そしてマリア様には四人のお子様がいます。まだまだ必要なのです。母の温もりが…生きるためにマリア様が今後はどう生きたいかを考える時間としてください。浅慮に決めないで…ゆっくりお休みしてゆっくり考えてください。お願いいたします。」深く頭を下げた。子供達も涙で一杯の瞳で見つめた。
「お母様ごめんなさい。番の解消なんて軽々しくお話してしまい…お母様とお父様が天に還るなんて…私はなんてことを言葉にしてしまったのでしょうか?申し訳ありませんでした。まだルルの側にいてくださいますか?それも負担になってしまわれたのですか?ごめんなさい。お母様の大変さを本当に理解をしていませんでした。生きてそばにいて欲しいです。」子供達全員が頷いた。その中でライが話はじめた。
「お母様…お父様を少し我慢を覚えさせた方がいいです。お母様も甘やかしすぎです。何でもしてあげてしまうからジュニア兄さんやロアは大変です。お母様が基本になるので…自分でやらせなければ自分で出来ません。書類整理も…いつもお母様がこれが先とかこっちが後とか…できないわけではないんです。甘えているだけ…負担なんだとお母様が言ってやらせて下さい。昨日から面倒なんです。お母様がいないから…五分おきに聞くんです。お母様から連絡がないか?とあるわけ無いと無視すると泣くんです。寂しいと。ジュニア兄さんのもう一つ上の子供だと思って育て直して下さい。僕達ではなんともなりません。甘々なお母様の責任もあります。厳しくお願いします。久しぶりに移転された!と喜んで又それでもマリアは可愛いと…アホです。シルバーライオンが…本当に本当に残念なんです。」




