156 命の干渉
ただラルフだけは違った。
「皆まず冷静になろう。レオンとマリア様は運命の番だ。正常の状態に戻すことが大事だ。子供達を残して旅立つことを進んでしてはだめだ。ルノアお前が一番よくわかっているだろう?レオンジュニアもまず目の前の問題を解決していきながらの準備だ。準備が整ったらレオンにはジュニアから伝えなさい。腕輪が薄くなっていることを…それすらも気が付かずいるはずだから…きっとレオンは仕事どころではなくなる。それだけだ。後はレオンとマリア様の関係について誰も干渉してはならない。ただ今だけはマリア様の心身の回復を優先する。ずっとではない。ルノアが結界を張れば…二人は天に還るんだ。ルノア間違えてはいけない。ルノアにその干渉の責任が取れるのか?命の干渉はルノアの仕事なのか?よく考えなさい。いいね。」
ルノアはハッとした表情になった。何も言えなかった。お父様の悲しい表情を見てようやく気がついたくらいだ。そうだ。命に関わることを…平気で私は結界を張ろうとしていたのだ。レオン国王と私が何処が違うのだろう…傲慢な態度を取り続けていたレオン国王も悪い…ただ周りもそれを話し合わず伝えなかったことも悪かった。シルバーライオンだからと我儘を許したんだ。干渉することも責任を伴うと私も簡単に動いてしまっていると指摘されなければわからなかった。ラド様がそっと手を握ってくれた。ラド様もそう一度番を自ら手放して竜神様にお願いしたのだ。どれだけの長い間私を待っていたのかも…前回の失敗を話せないほどの傷を追った。そして今の幸せを当たり前ではないと理解しているからこそ私とは話し合っているのだ。二人にもそんな当たり前に気がついて欲しい。ラド様は不幸な最後は周りも傷つける事をよく分かっているのだ。そうだ。間違えてはいけない。命の干渉はしてはいけないことだ。愛し子であり世界の安定を助け竜神様のお手伝いが仕事だ。勘違いをしてはいけないことだ。
「マリア様。申し訳ありませんでした。父に言われるまで気がつきませんでした。結界は張りません。ルル様からいやジュニア様もロア様ライ様からもお母様とお父様を奪う行為であると…命の干渉は私にはできません。ただ今は心身共に休養が皆必要な時間だと思います。そして日常生活にゆとりも必要です。何が間違っていたのか?どうしたらよいか?を考えて生きなければなりません。私はお母様が今でも恋しいです。お父様もヴァリー叔父様も大切な家族を失う気持ちを寂しくて少しの後悔も四年たっても苦しく思い出してしまいます。そんな辛い気持ちを知っていますから…選択を間違えて欲しくないです。」




