155 マリアの気持ち
部屋の中に澄んだ空気と清風が一瞬通り抜けたようなすっと体が楽になった。
「ルノア様…あの…これは…体と心がまた楽になりました。ルルにもすみません。息子達も必要なのですね…呼んでも構わないですか?レオンの感情の起伏に半年間皆疲れていたのです。特に長男が心配です。双子の次男ロア三男ライは何処かやはり補佐役割を理解しているので…間に入り調整が大変だったと思いますが…周りもシルバーライオンに頼りきり…それも卒なくこなせてしまう器用さがあって…なんとも思っていないかもしれませんが…」
「あっ…一度お兄様達三人お見舞いに来たいって…お母様魔鳥便きたよ。」
「ノア大丈夫だよ…異性だけどこれは間違いなく愛し子としての仕事だよ。悪く思わないで。福様と側にいるから安心して。サラすまないがお義父上とヴァリアードに応接室で対応してもらえるようにお願いしても良いかい?よろしくお願いします。」
応接室に全員が揃った。そして同じように魔法契約書の話になった時に長男のレオンジュニアがマリア様と同じ事を言った。
流石だなと皆関心していると「何か失礼がありましたか?」又丁寧に聞き返し
「レオンとは全く違うのだな」ラルフが言った。
「ジュニア。大丈夫ですよ。皆貴方が優秀だと褒めて下さっているのです。謙虚さを忘れてはなりません。サインを三人ともしても大丈夫です。国王レオンは読まずにサインをして今私から罰を受けています。ここがもしルルの婚姻が書かれていたと思うと恐ろしくて…許す気持ちが今はありません。暫く国からも離れたいのです。三人には迷惑をかけます。番の腕輪の契約も今朝ルルに言われてはじめて気がついたのです。薄くなりました。それほどに私はレオン国王の傲慢さに疲れていました。年代遅れのドレスをきて失笑されては国王は部下を排除しその仕事を私が被る。レオン国王も私達も半年の間に毒や呪術もありましたが…私はもう疲れてしまったのです。」
「………」三人とも絶句だ。
ジュニアが伝えた。「…では父と母は天に還る可能性があるから準備をしろの此度の面会の理由ですか?」震えた泣き声だ。
「いえ…まずサインを三人とも大丈夫ですからしてください。」
三人がしっかりと契約書を読みサインをした。
「解毒 浄化 癒し 言霊呪術毒返し 心身体結界 魔術強化」三人の瞳を見ながらルノアが言った。
「……体から何かすっきりと抜けて楽になりました。父があれほどおかしかったのは…私達は周りから裏切られていたのですね…原因は父の執拗な嫉妬と傲慢さ…母上ゆっくりお休み下さい。ルル。大丈夫だよ。 ロア ライ立て直しを手伝ってくれるかい?」
頼もしい言葉に皆安堵した。




