148 リオンブラン王国王妃マリア
ラルフがいった。「ヴァリアード…この資料を参考にしてくれ。ユーリス公爵家とハマシス侯爵家の商会のお金の動きを追うと金額があわない…でも必ず最後に東大陸リオンブラン王国の同じ商会になる。レオンこの商会に覚えがあるか?」
「あぁ前国王の王妃の実家の公爵家の商会だ。俺が生まれるまでは王太子になると言われていた義兄…なるぼど全て繋がった。」
「すまないがユーリス公爵家とハマシス侯爵家の商会の資料を共有させてもらっても大丈夫か?元王妃の実家の商会と数字を合わせてみるよ。少し時間もらえるか?とにかく妻のマリアに知らせる。」
魔鳥便をその場で作り資料と共に娘が見つかったことを手紙で送った。また直ぐにレオンに魔鳥便が届いた。
「あぁすまないが妻が移転してくる。俺とは違いマリアは冷静な耳長兎獣人だ。俺の唯一の番だ。本当に可愛いから近づくなよ。よろしく頼む。」
「はじめまして。東大陸リオンブラン王国王妃マリアです。娘を…娘を見つけて下さりありがとうございました。」深く深くお辞儀をした。
ラルフが言った「すまないが秘匿案件があり魔法契約書のサインをお願いしたいが大丈夫だろうか?」
「畏まりました。拝見させていただけませんか?」
魔法契約書をその場で確認いたしました。
「申し訳ありませんがこの魔石の件なのですか…私共にとってこの条件ではかなり厳しいですが…まさか国王はサインをしましたか?」
「はい。読まずにサインされておりました。ただ秘密の共有となりますのでそれを破られない限り大丈夫かと…」
「いえ…国王レオンは番と子供にかなりの執着がございます。もう何かやらかしていないか心配なのてすが…ここに対象者に対しての…抵触しておりませんか?そうなると今後の魔石取引において我が国の軍事支援等で対価となっております。今は国内が安定しておりません。国内の安定があっての余裕分の支援なら出来ますが現実的な数字がなくサインは出来ません。」レオンは頭を抱えた。この冷静な声はマリアの怒りに触れた時の声だ。自分の自慢の尻尾が両足の真ん中で縮んでしまった。
「国王様何かしておりませんか?何故そんなに不安気な顔色で?あれ程浅慮になるなと申しあげたではありませんか?探していただけるだけで感謝しなければならない立場だと。竜皇国は不干渉だと。クロリナラド殿下やルディノール殿下とご友人であっても立場を忘れてはならないとお伝えいたしましたよね?何処かに置いてきてお忘れでしたか?」
あぁここにも…ヴァリアードとラルフは視線を合わせため息をついた。いたたまれなくなってヴァリアードが言った。
「ラルフ。ここを見直してくれるか?先程のレオンの魔法契約書も一緒に…」
「良いのかラルフ殿…恩に着る。すまないマリア。あの…だな…対象者にもう怒られてしまったのだ…その場で謝罪をして許してもらって毒呪術返しもしてもらえたのだ。ほら元気になって顔色も良いだろ…マリアも心配していたじゃないか?」
「分かりました。サインいたします。国王様いつも私が話していたこともお忘れでしたか?対話のできる…話し合いのできる国王になって欲しい…あれほどお話してきましたのに…ルルには私が付きますので大丈夫です。国内の問題が全て解決するまで私とルルは帰りません。暫くお休みをいただいておりませんので執務補佐官休暇を取らせていただきます。書類は全て執務室に揃えておきましたのですぐに帰りなさい!移転!」
「マリア〜許してくれ〜」叫び声と共にレオンは一瞬で消えた。




