145 シルバーライオンが来る
短編「レオンの機嫌を直すには」東大陸リオンブラン王国国王レオンの学生時代のお話
ヴァリーが公爵家に帰ると家中がバタバタとしていたのでサラに聞いた。
「あれサラさんいないの?何かあったのかい?」
「私がサラさんでないことは分かるんですね不思議です。」
「あぁ悪いな。どうした?」
「ルノア様が魔道具屋の帰り道で傷ついた獣人の子供を保護したんです。その子には今サラクとルノア様がついてます。ラルフ様がサラさんとサライをその冒険者達の後について行かせ報告を待っているようです。」
「そうかぁ…執務室にいくな。俺も報告がある」
執務室にラルフが待っていた。
「ルノアが獣人の女の子を保護したんだ。誘拐されて来たんだと思うが…ヴァリー?レオンはなんて?」
「実はレオン所の長女が行方不明になってて…多分知らせれば直ぐにレオンが移転でくるぞ。吠えそうだ…頭が痛いことにならないといいが…クローも呼んだ方がいい」
「あぁもう来る頃だ。」
「…相変わらず早いな。何に反応して分かっているのか聞きたいような聞きたくないような…」苦笑いだ。
「来るぞ大魔王様が…」
「何が大魔王様だ…ルノアは大丈夫か?あぁ…良かった。レオンの長女だな…ようやく見つかった。大変だったんだよ。ヨーリアンの仕事が終わってノアの所に帰ろうとしてたのに…レオンに捕まって…魔法使いまくりでヘトヘトな所にルノアが魔道具通りで結界張ったんだ。慌てて福様に魔空間に作っておいた俺の魔石渡して。俺も前に貰ったルノアの魔力糸を直ぐに握って…あれがなかったら大変だった。半日は二人で眠る所だったよ。」
ヴァリアードが言った。
「レオン来るぞ…ロバート国王には連絡済だ。」
「久しぶりだ…とは言ってもヴァリアードは会議であってるか…娘はどこだ。まず合わせてくれ。」
「その前に魔法契約書のサインが先だ。すまんなレオン。まだ秘匿案件なんだ。」
ラルフが魔法契約書を出した。
「娘を確認してからでは駄目か?」
「暴れても駄目だ。この部屋からは出られない。やれるならやってみろ。竜神様との約束なんだ。」
「……あぁ…無理か…チェッ!…わかった。直ぐにサインする。早くしろ。」結界は試して駄目だった。舌打ちをして内容も読まずサインした事を後で後悔することを知らないレオン国王だった。




